▲防衛省付近を走行中、「尾張宰相殿」の表示が。尾張徳川家の上屋敷だ ▲防衛省付近を走行中、「尾張宰相殿」の表示が。尾張徳川家の上屋敷だ

古地図を使って新感覚ドライブ!?

「Yahoo!カーナビ」が「無料なのにスゴイ!」と話題で、すでに200万DLを超えています。年内にはタブレット専用版もリリースされる予定もあるとか。そんなYahoo!に限らず、様々なアプリがリリースされているスマホナビだけに、タブレットをカーナビに使っている人は多いと思います。また、その使い勝手に十分満足していることでしょう。

巷にはそんなナビ機能を備えた地図アプリのレビューもたくさん。しかし、地図の使い方はナビだけではありません。今回はちょっと変わった地図を使ってドライブしてみました。

その変わった地図とは、ずばり「古地図」です(今回はWales社の「古地図ウォーカー」を使用)。現在の地図と江戸の地図を透過して比べられるので、今いる場所にその昔、何が存在していたのかが一目でわかり、歴史散策ができちゃうのです。

例えば、防衛省の付近を走っていたときに江戸時代の地図を表示すると、なんと尾張徳川家の上屋敷でした。ほかにも、勝どきや品川あたりでは江戸時代は海だった場所もあるし、渋谷では田んぼだらけの場所もありました。

もちろん、変わらない場所もあります。例えば、日本橋で江戸の地図を表示すると、やはり日本橋でした。ただし、江戸時代は今よりも橋の幅が狭かったようです。

ほかにも、大きな道路や坂などは意外と変化がなかったり、大きな寺社仏閣などは、そのまま残っていたりしました。試しに、神田明神に行ってみたところ、江戸時代の地図にも、同じ場所に神田明神が表示されていました。

ちなみにアプリによっては、歴史的に重要な場所にはアイコンが立ち、人物や出来事などの解説を読むこともできます。休日など、都内の道路が空いているときは、歴史を感じながらのドライブも楽しそうです。歴女とのデートにはもってこいですね(笑)。

色々な古地図アプリが出ているので、ドライブの新しい楽しみ方に使ってみてはいかがですか? ただし、古地図はナビとしては向いていません。だって、そもそも、道が全く違うもの……。

▲「勝どき橋」の向こう側は江戸時代はまだ大海原だった ▲「勝どき橋」の向こう側は江戸時代はまだ大海原だった
▲日本橋は江戸幕府が開かれるとともに架けられ、1604年には全国に通じる五街道の起点と定められたとか。現在の日本橋は、20代目にあたり1911年に建造されたもの ▲日本橋は江戸幕府が開かれるとともに架けられ、1604年には全国に通じる五街道の起点と定められたとか。現在の日本橋は、20代目にあたり1911年に建造されたもの
text/コージー林田