車を運転するって楽しい……。先日、マツダの新型ロードスターに試乗して心から再確認いたしました。現在、受注している7割強がマニュアルなのだとか。スポーツカー、そしてマニュアルが見直される風潮に心が踊る日々でございます。

ニューモデル

■フォルクスワーゲンがMTを6年ぶりに導入(フォルクスワーゲングループジャパン発|6月9日)

『人気のスポーツ ハッチバック 3 モデル、「Polo GTI」、「Golf GTI」、「Golf R」に、6 年ぶりとなるマニュアルトランスミッションモデルを設定』

逆に言えば6年間もMTがなかったのですか……。ショックです。頼まれもしないのに弁護すれば、それだけ2ペダルの7速DSGに自信があったということ。すでに10速(!)DSGなんていうのを発表しているくらいですからね。

とはいえ、シフトレバーでギアを選択しながらドライブするマニュアルの醍醐味も否定できません。根強い声に押されて、マニュアルを設定してくれたことを素直に喜びましょう。

ドライビングプレジャー万歳!

6速マニュアルトランスミッションが選べるようになったゴルフR ▲6速マニュアルトランスミッションが選べるようになったゴルフR

テクノロジー

■道路の穴を避けるようになるランドローバー(ジャガー・ランドローバー発|6月11日)

『先駆的な「ポットホール・アラート」の研究により、パンクや車両の損傷、交通事故などで毎年発生する数十億ポンドものドライバーの費用負担を軽減。「レンジローバー・イヴォーク」の研究用車両は、ポットホール(道路上の穴やくぼみ)や壊れたマンホールの位置と損傷状態を識別し、数ミリ秒でサスペンションを調整。路面に関するデータを他の車両とクラウドを通じて共有し、すべてのドライバーが、危険な路面に関する警告を受けることが可能となる技術を開発中』

道路の穴を認識するようになる技術です。その利用想定はざっくり3つ。

ひとつは、穴を見つけるとサスの硬さを瞬時に調整して自車の損傷を食い止めること。英国全体のポットホールによる損傷コストは年間約5348億円にもなるとのこと。「転ばぬ先の杖」ですね。

もうひとつは、ポットホールのありかをクラウドで他車と共有。他車が集めた情報を利用することで、穴に落ちるのを避けるのです。さらには当局がこの情報をもとに道路を補修。「情けは人の為ならず(他ならぬ自分のためなのですよ……)」ですね。

3つめは自動運転にも活用されること。前を走る車や歩いている人だけではなく、道路の穴も認識できるようになります。確かに、前の車や歩いている人を避けられても、穴の手前で止まれないなら「画竜点睛を欠く」ということになりかねませんからね……。

▲穴の検知は前方のスキャニングとサスペンションへの衝撃の強さで行います ▲穴の検知は前方のスキャニングとサスペンションへの衝撃の強さで行います

アフターパーツ

■旗艦モデルの性能をそのままに価格は約1/3の「GTi」(ハーマンインターナショナル発|6月10日)

『今回発売する「670GTi」は、2006年にJBL創立60周年を記念して販売されて完売となった2ウェイ スピーカーシステム「660GTi」の後継モデル。JBLのオートモーティブスピーカーにおいて、フラッグシップモデルとされる「660GTi」の高性能をそのままに、「660GTi」の約1/3の価格となって復活』

670GTi。

まるで高性能車を思わせるネーミングですが、JBL製自動車用スピーカーです。別体のドームツイーターとクロスオーバーネットワークを備えた6インチ2ウェイシステムで、低歪ウーファーにより高純度なピュアサウンドを追求。しかもテキスタイル・ドームツイーターを備え、質の高いボーカル再生も可能にしているとのこと。

お気に入りの中古車を見つけたら、サウンドをアップグレードしてドライブを楽しんでみてはいかがでしょうか。などと、カーセンサーらしく締めくくらせていただきます。

▲ウーファー、ツイーターに加え、その性能を最大限に引き出す高性能なクロスオーバーネットワークも採用。価格は10万円(税別) ▲ウーファー、ツイーターに加え、その性能を最大限に引き出す高性能なクロスオーバーネットワークも採用。価格は10万円(税別)

時事

■16番目の国産自動車メーカー誕生(nikkeiBPnet発|6月11日)

『三輪EV(電気自動車)を開発・製造するベンチャー企業日本エレクトライクは6月8日、国土交通省から量産のために必要な型式認定を受けた。これによって、1996年に型式認定を受けた光岡自動車以来、19年ぶりに16番目の国産自動車メーカーが誕生することになった』

おめでとうございます。祝福の気持ちとともに完成車をご覧ください。どこか、ダイハツのミゼットを思い出させる懐かしいフォルム。昭和へタイムスリップしたようですが、中身はまったくの別物。EVです。

報道によりますと、インドの二輪大手バジャジ・オート社からガソリン三輪自動車を調達。これを電気自動車に改造するスタイルで量産。区分は「側車付き軽自動車二輪」で、シートベルト着用やヘルメット着用の義務がないそうですが、運転には普通自動車免許が必要となります。

▲高性能小型バッテリーを搭載。家庭用電源で充電でき、1回の充電で約60km走行できるとのこと ▲高性能小型バッテリーを搭載。家庭用電源で充電でき、1回の充電で約60km走行できるとのこと

まとめ

自動車分野にグーグルやアップルが参入するのではと注目されていますが、ベンチャー企業からもユニークな電気自動車が生まれてくることになりそうです。カーセンサーnetのトップページにもメーカーやブランド名が増えるかもしれませんね。

今週も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

text/ブンタ
photo/フォルクスワーゲン、ジャガー・ランドローバー、ハーマンインターナショナル、日本エレクトライク