世の中の流れを変えることは壮大なことなので、世の流れに身を任せることになるにしても、いい流れに乗りたいもの。激動を予感させる2015年は話題でオーバーフロー気味だ。“乗り遅れない”今週の車関連の気になるニュースを、簡単にまとめてみた。

エコロジー・エコノミー

■レギュラーガソリン29週連続下落、ついに133円台

『経済産業省資源エネルギー庁の発表によると、2月9日時点でレギュラーガソリン全国平均小売価格が1L当たり133円50銭となった』

133円台は約4年2ヵ月ぶり。29週連続の値下がりは過去最長記録になるのだとか。ちなみに、最高値はリーマンショック直前の181円50銭(2008年7月)。50Lタンクを満タンにした場合、最高値のときに比べると1回の給油で約2500円浮く計算になる。1月に4回給油するドライバーなら約1万円の差。お父さんドライバーは、その差でお小遣いアップを狙ってみてはいかがだろう。

▲ちなみに写真のランクル70ピックアップはタンク容量が130L。1L約50円違うと満タンにしたときの差額は約6500円になる。ガソリン価格が安くなると、もう少し大きな車に乗ってもいいなと思えてくる ▲ちなみに写真のランクル70ピックアップはタンク容量が130L。1L約50円違うと満タンにしたときの差額は約6500円になる。ガソリン価格が安くなると、もう少し大きな車に乗ってもいいなと思えてくる

規制・ルール・モラル

■薄くても被せちゃダメ! ナンバープレートカバー装着禁止へ

『国土交通省の「豊かな未来社会に向けた自動車行政の新たな展開に関する小委員会」の中間整理に「ナンバープレートカバーの装着等、視認性を阻害するおそれがある行為を禁止するために必要な措置を講ずる」ことが含まれていた』

具体的には、ナンバープレートにカバーを被せたり、下向きにしてナンバーが見えなくしたり、といったことがダメになる。かわいいカバーを見つけても付けられなくなる日が来るのは、少し残念かもしれない。

▲国交省から提示されたカバーの装着例。写真は緑色のカバーだが、着色の有無や色の種類に問わず、NGになる方向だ(写真出典:国交省「ナンバープレートカバーについて」) ▲国交省から提示されたカバーの装着例。写真は緑色のカバーだが、着色の有無や色の種類に問わず、NGになる方向だ(写真出典:国交省「ナンバープレートカバーについて」)

トレンド

■一度は乗ってみたい憧れの車1位は……BMWだった

『パーク24株式会社がドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」の会員を対象に「一度は乗ってみたい憧れの車は?」をアンケートしたところ(有効回答者数6906人)、1位はBMW(17%)だった。2位はフェラーリ(15%)、3位はメルセデス(12%)と続く』

なお、男性だけを抽出すると1位はフェラーリ、2位BMWと逆転する。逆に言えば、それだけ女性がBMWを選んでいたというわけだ。男性は憧れの部分に重きを置き、女性は憧れの中にも現実味に重みを置くのだろうか。とにかく、家族間における車選びの女性の発言権を考えると……。BMWの1位は実効力のあるものと考えていいだろう。

▲いつか乗りたい憧れの車No.1はBMW。写真のMクーペといったスポーツモデルがフェラーリ人気を超えたのではなく、セダンやSUVなど幅広いラインナップで票を集めたとみるべきか ▲いつか乗りたい憧れの車No.1はBMW。写真のMクーペといったスポーツモデルがフェラーリ人気を超えたのではなく、セダンやSUVなど幅広いラインナップで票を集めたとみるべきか

ショー・イベント

■シカゴオートショーにて、マツダ ロードスターのカスタマイズ車が早くもお目見え!

『2月10日から開催されたシカゴオートショーで、マツダはアクセサリーでモディファイしたロードスター(北米ではMX-5)を出展。パーソナライズの魅力をアピールした』

発売日は? 価格は? と話題を集めている新型ロードスターに早くもモディファイされたコンセプトモデルが登場。北米マツダによるメーカー純正アクセサリー装着車だ。ロードスターといえば初代からモディファイが盛んなモデル。今年は車のカスタマイズが再燃、つまり自分仕様にする機運が高まりそうな兆しと捉えることができるかもしれない。そんなトレンドはともかく、「早く実車に触れたい」というドライバーが多いことだろう。

▲メーカー広報写真として公開されたのは、このトランクスポイラーを含むリアビューのみ。販売価格は250万円からとも噂されており、購入後のモディファイに予算を割けるオーナーも少なくないだろう ▲メーカー広報写真として公開されたのは、このトランクスポイラーを含むリアビューのみ。販売価格は250万円からとも噂されており、購入後のモディファイに予算を割けるオーナーも少なくないだろう

新型車

■三菱のピックアップ、タイから輸出開始! ただし日本除外…の悲報

『三菱自動車は、タイで生産するスポーツピックアップトラック「トライトン」を約150ヵ国へ向けて輸出すると発表した。ただし日本は除外!』

日本ではメーカーのカタログからピックアップトラックが消えて早幾年。今となってはハイエースもダットサントラック(通称ダットラ)も懐かしい存在だ。まぁ、厳密には期間限定販売だがランドクルーザー70ピックアップトラックがあるが(予想外に販売を伸ばしている!)。これを除けば、中古車か並行輸入車でしか手に入らない。実際、タンドラやタコマの中古車は人気が高い。スタイリッシュなピックアップトラックの国内販売開始に、淡い期待を抱きたい。

▲「所詮はトラックでしょ? 」という意見もごもっともだが、フラッシュサーフェスされた荷台など、現在のピックアップは実にスタイリッシュで“熱い”支持層を抱え込んでいる ▲「所詮はトラックでしょ? 」という意見もごもっともだが、フラッシュサーフェスされた荷台など、現在のピックアップは実にスタイリッシュで“熱い”支持層を抱え込んでいる

まとめ

今回は取り上げなかったものの、ついにBMWが7人乗りのミニバン(グランドツアラー)を発表するなど、攻めのチャレンジが見られる1週間だった。筆者としては話題を追うのも仕事だが、ここらで話題作りにも発奮したいと思った次第だった。

text/ブンタ photo/ブンタ、国土交通省、マツダ、三菱