今回のテーマ

-アナタならどこに旅に出かけますか?-

そろそろ、夏休みも近づき旅行の計画を 立てている人、またそうでない人もいるだろう
車があれば自分の好きな時間に 仲間を誘って好きな場所へ出かけることができる
今回は旅行の達人といえるライターさんと アメリカから戻ったばかりのライターさん 2人にオススメの旅を聞いてみた
飯田裕子

メキシコに似合う高級じゃないSUVで
ダイビングスポットのラ・パスに行きたい


飯田裕子さん●自動車生活ライター
●いいだ ゆうこ
アメリカから帰国したばかりの自動車ライター
ドライビングスクールのインストラクターも務めるほどのドラテクをもつ

 Baja1000(バハ1000)というオフロードレースをご存じでしょうか。バギーやオフロード4WD、オフロードバイクなどでサンディエゴからメキシコ国境を越え、バハ・カリフォルニア半島を南下しLa Pazという町まで1000マイル=約1600㎞を走破するというレースです。しかも結果は単純で最初にゴールした人がウィナー。砂埃を立ててサボテンの間を抜けて休みなく走り抜けるこのレースは、現代版のチキチキマシン猛レース。これぞガチンコレースといえるでしょう。  そう、私が旅したいのはこのBaja1000のルートをたどってゴールのLa Paz(ラ・パス)まで。ルートをたどるといったって、道なき道を行くわけではなく、最速タイムに挑むわけでもありません。

 ラ・パスは世界中のダイバーが憧れる世界有数のダイビングスポット。ゴールでスキューバダイビングを思いっきり楽しむのが目的の旅なわけです。車は高い着座位置から広い視野を確保することのできる、乗り心地と直進安定性に優れた、高級じゃないSUVを選びます。大雨のあとはところによりで道路に土砂が流れ込んだり、川が氾濫して水没したりしている可能性があるから。それに高価なSUVはメキシコの田舎町には似合わないし。旅人ゆえ目立ってキケンな目に遭遇するリスクも減らさないと。ラゲージにはダイビング機材と非常用の簡単なキャンプ道具を積み込み
CDを30枚くらい持ち込んで(今どきCD? って笑わないでくださいね)、それからちょっぴりオシャレなリゾート着もカバンの底に入れておきましょう。そして1日か2日かけてのんびりとメキシコの小さな町やサボテン群を眺めながら、気が向いたところで宿をとりながらLa Pazへと向かいたい。ドライバーとダイバーのどちらも楽しめるベストプランなのではないかと思いますが、いかがでしょう。