■今回のお題■

-アナタが乗った2007年一番の車は?-

日本カー・オブ・ザ・イヤーはフィットに決まりましたが、スカイラインクーペに始まり
ランエボⅩ、インプSTI、締めのGT-Rと2007年はスポーツカーに注目が集まった年といえるでしょう
この1年間新車、中古車問わず、アナタが乗った車の中でコレが一番!!と思えた車を
そしてそう感じた瞬間はいつなのかをライター2人に聞いてみました
島下 泰久

一番と思ったスカイラインクーペは
乗る人だけでなく周囲の人を虜にした

島下 泰久さん●モータージャーナリスト
●しました やすひさ
自動車雑誌の編集者を経てフリーランス活動を開始
2台のポルシェを所有するライター

日産 スカイラインクーペ 新車登録台数は約30年前のオイルショック前後あたりの水準にまで落ち込み、一台の車両の平均保有年数がますます延び、若者の車への興味が薄らいでいるとささやかれ…と、車を取り巻く状況はこの2007年、あまり明るいものではありませんでした。この業界に身を置く者として、正直、物凄い危機感を覚えています。
 救いとなったのは、そんななかでも乗って楽しい、気持ち良い車がたくさん登場したことです。しかも、それらの多くが燃費向上や排ガスのクリーン化など環境負荷を軽減しながら、車としての魅力を高めていたのだから嬉しい限り。そう、羨望を集める車の基準が、そうした面への配慮を抜きには語れないものとなってきたことも、2007年の傾向として重要なポイントかもしれません。

その中から今年一番の車として僕が選んだのは、日産スカイラインクーペです。理由は、まず上に記した条件をすべて満たしていること。新技術を搭載して高出力と低燃費を両立させたエンジンは動力性能も素晴らしく、走っていてとても気持ち良い車に仕上がっています。
一番のポイントは、スカイラインクーペが乗っている人だけでなく周囲の人をも虜にする魅力をもっていたことです。実はテストがてら週末にクーペで旅に出たら、方々で「新型ですよね?」「カッコ良い車ですね」などと声をかけられたんです。 VQ37VHRエンジン それも若い男性だけでなく、おばあさんからも!
いろいろ言われているけれど、魅力的な車は今も人に夢を与えられるんだなと思えて、これはすごく嬉しかった。こういう車がもっともっと出てくれば、車を取り巻く状況も、きっと良い方向へ導かれていくはず。そう期待して、スカイラインクーペを2007年の一番に挙げたいと思います。2008年も、こういう車に出会えることを願って。