スズキが最初の軽自動車「スズライト」を発売してから56年と11ヵ月。2012年9月12日、スズキの“軽自動車”は自動車メーカーとして初めて国内販売台数2000万台を達成した。

1909年に織機メーカーとして創業し、金属製自動織機の生産を通じて精密機械の加工技術を磨いていったスズキは1950年代の初頭からオートバイの開発を着手。1955年に軽自動車へ進出した。

その後、スズキはアルトやワゴンR、ジムニーなど通勤・通学や買い物といった家庭で使われる乗用車と、キャリイなど工場や農家で使われる軽トラックなどの商用車のヒットにより市場を開拓。1973年から2006年にかけての34年間連続で軽自動車の国内販売台数1位を獲得している。

国内累計販売台数は1995年に1000万台、2004年に1500万台に到達。燃費の良さや維持費の安さ、小回りが利くなどの使い勝手の良さが受け、軽自動車が国内の自動車販売の約4割を占めたこともあり、わずか8年後の2012年に国内累計販売台数は2000万台を突破した。

累計で最も売れたモデルはアルトで519万台。続いてキャリイの414万台、ワゴンRの379万台。以下、エブリイ、スズライト・フロンテ、セルボ、ジムニーと続く。最近、スズキは、軽自動車として初となるリチウムイオンバッテリーを積んだ新型ワゴンRを発売したばかりだ。

1955年に誕生したスズライト(左)と2012年誕生の新型ワゴンR(右)

1955年に誕生したスズライト(左)と2012年誕生の新型ワゴンR(右)