マツダの研究開発者4名が第9回新機械振興賞「経済産業大臣賞」を受賞

CX-5|日刊カーセンサー
2月16日に発表されたマツダのミドルサイズSUV「CX-5」にも搭載されている低燃費技術「SKYACTIVテクノロジー」。ハイブリッドやEV(電気自動車)とも違う、第3のエコカーとして注目を集めており、最近耳にすることも多いのではないでしょうか。

実際、その技術の先進性や環境性能から様々な方面で高い評価を受け、多くの賞が贈られています。2月22日には「機械工業技術の進歩・発展に著しく寄与した」として、研究開発担当者4名が第9回新機械振興賞「経済産業大臣賞」を受賞しました。

SKYACTIVテクノロジーは大きく分けてエンジン、ミッション、ボディ、シャーシの4種から成りますが、今回受賞したのはその中核を担う「SKYACTIV-G」というエンジン技術。 異常燃焼が起きてしまうため、これまで難しいとされていたエンジンの高圧縮比に成功し、自動車用のガソリンエンジンとしては世界一の圧縮比14.0を実現しています。

これにより、従来比で燃費性能・出力が15%も向上。同技術が初めて搭載されたデミオでは10・15モード燃費で30km/Lというハイブリッド車にも負けないほどの低燃費性能を達成しています。これが“第3のエコカー”と呼ばれるゆえんなのです。

  • SKYACTIV-G|日刊カーセンサー
  • SKYACTIV-Drive|日刊カーセンサー

高い燃費性能とレスポンスの良い走りを実現した「SKYACTIV-G」。高圧縮比による異常燃焼を防ぐため様々な新技術が搭載されている(左)「SKYACTIV-Drive」と呼ばれるATミッションも同技術のひとつ。変速の高効率を追求し、こちらでも燃費性能を4~7%向上させることに成功している(右)

現在SKYACTIVテクノロジーが搭載されているのはデミオ、アクセラ/アクセラスポーツ、CX-5の4車種。CX-5はまだ中古車が登場していませんが、その他のモデルに関してはじんわりと物件数が増加中。話題の新技術とあって、中古車でもその注目度は高まっています。中古車で高い評価を得ている最新テクノロジーを手に入れてみてはいかがでしょうか?

Text/カーセンサー編集部