国内輸送が週4日から6日に増加し、流通時間の向上にも貢献

日産自動車 日王丸|日刊カーセンサー
日産自動車株式会社は、苅田(九州)~追浜(神奈川)間の船による国内輸送ルートに、省エネ型自動車運搬船「日王丸」を導入しました。

日王丸は電子制御のディーゼルエンジン採用により、従来船に比べ18%燃料消費を向上させCO2の排出量を4200トン削減しています。甲板にはソーラーパネルを設置し、船内の電力の一部をまかなっています。車を積み込む層は全層LEDとなっており、エンジン以外にも省エネルギーに寄与した作りになっています。

全長は169.95m、全幅は26m、総重量は1万1400トンです。6階層に分かれた荷室では、スカイライン換算で1380台の車を積み込むことができます。運航速度は21.2ノット(約40km/h)で苅田~追浜間を3日間かけて運航します。

日王丸の導入で、これまで週4日だった苅田~追浜間の輸送が週6日に増加し、国内の日産車の流通が向上することとなります。日産全体の生産台数で計算すると1台当たり0.2日の短縮ですが、場合によっては丸1日納車が早まることも考えられます。

日産は中期環境計画「ニッサン・クリーンプログラム 2016」を掲げており、ゼロ・エミッション車、エコカーの開発だけでなく、生産、物流などの工程においてもCO2排出量の削減に取り組んでいます。日王丸の導入もこのプロジェクトの一環で、日産が関係する活動でのCO2削減に大きく貢献しています。

日産自動車、「省エネ型自動車運搬船」を導入
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2012/_STORY/120130-01-j.html

Text/カーセンサー編集部