ガソリン1リットルで日本一周を目指せ!「Honda エコ マイレッジ チャレンジ 2014」に行ってきた
カテゴリー: レース&イベント
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2014/10/03
ホンダから渡されるのは、わずかなガソリンだけ
2014年9月28日(日)にツインリンクもてぎで行われた「Honda エコ マイレッジ チャレンジ」は、30年以上続く低燃費競走。ルールはシンプルで、ホンダ製の4ストロークエンジンを使用して車両を製作すること。50cc未満のクラスと、50cc~150cc未満のクラスで燃費走行を競います。参加者は創意工夫を凝らしてマシンを製作します。軽量フレームに流線型のボディを乗せて、レースではなるべくアクセルを「開けないで」走るのがセオリーです。
ホンダからのメッセージは「君はガソリン1リットルで日本一周できるか?」という挑戦的なもの。ですが実際に日本を一周するわけではありません。一周およそ2.4kmあるオーバルコースを7周(合計16.9km)して、消費した燃料を計測。例えば100cc消費していれば、燃費は169km/L、という具合です。
ちなみに過去最高の低燃費記録は3644.869km/L。日本一周とまでは行きませんが、日本縦断(約3200km)なら余裕でクリアできてます!
とあるチームの監督さんは「マシンの製作が5割、当日の天候が3割、ドライバーの腕が2割」とおっしゃっていました。同じカブのエンジンを使っていても、ピストンの形状やクラッチのつながり具合ひとつでずいぶん燃費に影響するようです。実験して、計測して、検証して、改良するの繰り返しでマシンを仕上げていくそう。
マシンの性能を磨いても、雨が降ったり、気温が上がったりすると燃費はガタ落ちだそうです。特に気温の上昇は燃料密度を下げてしまい、好記録が望めなくなります。また、マシンや天候が万全でも、ドライバーがブレーキをかけてしまえばすべてがパーに。減速を防ぐライン取りと、他車をうまくかわすアクセルワークが大切なのです。
この大会はもちろん大真面目で社会的意義の高いレースなのですが、参加者が皆、陽気であることも特徴です。学生も大人も、すてきな笑顔でレースに参加していました。