世界的に有名なモータージャーナリスト、小林彰太郎氏の写真展「小林彰太郎フォトアーカイヴ展 -昭和の日本 自動車見聞録-」が、お台場のMEGA WEB(メガウェブ)ヒストリーガレージで開催されている。これは2013年に愛知県のトヨタ博物館にて開催された展示写真を、関東の人にもより多く見てもらおうという企画で、8月31日(日)まで行われている。

小林彰太郎氏といえば「CAR GRAPHIC(カーグラフィック)」初代編集長として、同誌を日本を代表する自動車専門誌へ育て上げた自動車業界を代表する人物のひとり。写真展では、同氏が撮影した写真パネル315点が展示されている。

展示においてはさまざまなテーマが設けられており、昭和の時代や空気感をリアルに伝える写真を、当時の車とともに展示。車そのものだけでなく、路上風景や街並みなど、昭和初期の日本の生活環境や風俗も写真を通して見ることができる。また、同氏のコレクションにしか存在しない、貴重な歴史的写真が展示されているのも魅力のひとつだ。

写真とともに展示される車は展示内容とリンクしており、「戦前、街角で見たアメリカ車」では「コード810 4ドアセダン(1936年)」、「戦前の日本 国産車、車のある風景」では「ダットサン 16型セダン(1937年)」などが展示されている。

この写真展で展示される写真や車は、今の日本ではなかなか見かけられないものばかり。現代のニューモデルには多くの魅力が存在するが、ヴィンテージカーには新型とはまた違った魅力がある。写真展に足を運べば、これまで自分になかった新たな価値感が生まれたり、次にターゲットにする車のヒントが見つかるかもしれない。

期間:~8月31日(日)まで
場所:MEGA WEB ヒストリーガレージ
入場:無料

国産車はもちろん、「モーリス・エイト・シリーズⅠ」や「ルノー6CV タイプNN」などの欧州車も展示される(写真はトヨタ博物館開催時)

国産車はもちろん、「モーリス・エイト・シリーズⅠ」や「ルノー6CV タイプNN」などの欧州車も展示される(写真はトヨタ博物館開催時)

展示写真は車そのものを切り抜いたものではなく、当時の日本が背景になっているため、戦前の日本を知る上で歴史的価値のある写真も多い

展示写真は車そのものを切り抜いたものではなく、当時の日本が背景になっているため、戦前の日本を知る上で歴史的価値のある写真も多い