車好きにとっての永遠の夢。それは愛車をいつでも眺めることができるガレージを持つことではないだろうか。建築家に自分のワガママを叶えてもらうのはもちろん、近年はガレージが併設された分譲・賃貸物件も人気が高まっている。

そんな中、5月24日~26日に東京ビッグサイトで「ガレージングEXPO」が開催された。「朝日 住まいづくりフェア2013」の一環で行われたもので、会場ではガレージの提案やガレージづくりに欠かせないパーツの展示のほか、ガレージライフを実現させたい人のために建築家によるセミナーなどが行われていた。

ガレージと言われると大きな家にしか作ることができない「アッパークラスにのみ許された趣味」と思いがちだが、ガレージングEXPOに展示されたガレージの規模は様々。複数台の車を止められるサイズでロフトまでついたものはもちろん、パーツを取り寄せて自分で組み立てられる小さなキット形式のガレージもあり、予算や土地のスペースに応じて自由に選ぶことができる。

大規模ガレージではアウトドアやマリンスポーツなど車以外の趣味も楽しめるようにしたり、カウンターを併設してバーを開業するなど、趣味とビジネスを絡めた設計にする人も増えているという。またガレージは建物の中にあるものという固定概念を捨て、イギリスのバックヤードスタイルのようにガレージ+ホビースペース+庭をトータルで設計。休日はガレージから車を出し、ガレージライフとガーデンライフをトータルに提案する企業もあった。

キットガレージはバイク用の小さなものだと購入者の9割が自分で組み立てるという。また、車用のものでも、1台分サイズなら仲間が数人で集まって自分たちで組み立てるケースもあるそうだ。ウッド調のサイディングを利用することで温かみのある雰囲気を残しながら耐久性を大幅に向上させたキットガレージも展示されていた。

来場者は40代以上のファミリーが中心だが、中には10代後半~20代前半の若者たちの姿も。「いつか自分の夢を実現させられるようになりたい」という雰囲気で熱心に見学していたのが印象。ガレージングEXPOでの各社の展示内容は、公式サイト内の「施工例」でガレージを検索すると確認することができる。

REISE HOBBYのキットガレージは、ロフトや趣味のためのスペースを自由にカスタマイズできる。趣味人にとっての理想のスペースが実現する

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相陽建設のブースではガレージとガーデンをトータルで提案。休日は仲間が庭に集い、ガーデンライフを楽しみながら車を眺めることもできる

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グリーンベルのキットガレージは小型のものなら自分で組み上げることも可能。写真はバイク用だが、車2台を止められる大型のガレージもある

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後付けできるターンテーブルや天然無垢材の一枚板を使ったドア、整備を楽しむ際に重宝するトータスリフトなどのガレージパーツの展示も

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