メルセデス・ベンツ コンセプト Aクラス【東京モーターショー2011】

将来のメルセデス・ベンツ製コンパクトカーのデザインを垣間見る

メルセデス・ベンツ コンセプトAクラスは、同社のコンパクトカーの将来を担うべく生まれたデザインスタディモデル。メルセデス・ベンツの新しいデザインは、「クリーンコンセプト」と呼ばれる線と面の表情豊かな交錯が大きな特徴となる。スリーポインテッドスターを満天の星が取り囲むようなフロントマスクのデザインが印象的だ。

インテリアは航空機から多くのインスピレーションを受けているという。例えばダッシュボードには、航空機の翼の形と半透明の伸縮性ファブリックのライニングを採用することで、あたかも宙に浮いているかのように見える。エアアウトレットもジェット機のエンジンをヒントにしたほか、シートはジェット戦闘機の操縦席を思わせるデザインとするなど徹底している。

コンセプトAクラスはデザインだけでなく、搭載されるパワーユニットにも注目だ。前輪駆動の同車は、新型M270シリーズの4気筒ガソリンユニットを採用。100％アルミニウム製のこのエンジンは、燃料噴射圧を最大200バールとしたほか、高速動作のピエゾインジェクターを備えた直噴技術とターボの採用により、高性能と低燃費、低排出ガスをバランスしている。

排気量は2L、最高出力155kW（210hp）のブルーエフィシェンシーユニットは、新開発デュアルトランスミッションと組み合わされている。