愛車のFJクルーザーは、いつでもどこにでも行けるタフな相棒
2023/05/30
車の数だけ存在する「車を囲むオーナーのドラマ」を紹介するインタビュー連載。あなたは、どんな車と、どんな時間を?
求めるのは使いやすさと愛着
フォトグラファーとして活躍する高柳健さんの愛車は、ラダーフレームにパートタイム4WDを組み合わせた、本格的なラフロードも楽しめるトヨタ FJクルーザーだ。
日本全国を走りながら撮影を行う職業柄、愛車に求めるものはタフであること。これまで、ポルシェ カイエンやレンジローバーなどヨーロッパ車を中心に数々のSUVを乗り継いだ中でたどり着いたのが、この車だ。
「日常的に車に乗っている時間が多いので、できるだけ自分が疲れにくく過ごしやすい空間をキープするようにしています」
カメラという精密な仕事道具を扱うためか、ラゲージルームを中心に整頓され、ダッシュボードマットや長時間の運転には欠かせない低反発のクッションなどこだわりのギアが車内に配置されている。
「もちろん機能的に“使いやすくする”というのは大事。それに加えて僕が大事だと思っているのは、愛着を持つことです」
例えば、フロントグリルを特殊塗料のLINE-Xが吹き付けられたものに交換しており、ザラザラとした質感を持たせることでよりFJクルーザーの屈強さを際立たせている。
「ちょっとした部分を変えることで、より“自分のモノ感”が増してくる。やりすぎちゃうとアレなので、その具合を考えたりするのも楽しいですね」
ビシッと完成されたデザインの車も良いと思うが、ちょっとしたスキがあって自分の色を出せるのがFJクルーザーに決めたポイントでもあるようだ。
車がみんなの記憶にとどまるように
「撮影で林道の中に入ることや未舗装の場所へ訪れることも多いので、タフであることは最低条件です。あとはストロボなどの大きな機材を使用することも多いので、車高が少しある方が積み降ろしするのが楽なんですよね」
その昔、よく見ていた『グーニーズ』や『バック・トゥー・ザ・フューチャー』シリーズなど、ワクワクする冒険の旅への憧れも、愛車選びに反映されていると話す高柳さん。
気軽に遠くまで冒険の旅へと出発できる幼少期から車への憧れも強く、家族のちょっとしたドライブを楽しんだ時間は、鮮明に記憶に残っているそう。
思い出の中にあるメルセデスの124を、自分の家族とも思い出に残したいと購入したこともある。当時のように車に乗って出かけることが一番の楽しみだという。
仕事と家庭を大切にしているからこそ、ひとりになれる趣味の時間も大切だと話す高柳さん。仕事の合間や地方へロケに出かけた際に時間を見つけては、天井裏に積載してある釣竿を取り出して、波や風の音を聞きながら自然の中に身を任せるのが最上のリラックスタイムだそう。
「結局、趣味も仕事も生活も車がないと楽しめない性分なんですよ」
趣味も仕事も楽しめる車がある限り、高柳さんの人生はご機嫌であり続けるだろう。
▼検索条件
FJクルーザー(初代) × 全国高柳さんのマイカーレビュー
FJクルーザー
●年式/2012年
●年間走行距離/3万km
●マイカーの好きなところ/キュートなルックス
●マイカーの愛すべきダメなところ/棚を増設しないと道具が収納できない狭めのラゲージルーム
●マイカーはどんな人にオススメしたい?/アクティブに休日を過ごしたいパパさん
編集・ライター
高梨達徳
乗り物から食べ物までなんでも手を出す雑食系フリーランス。バイクや車、自転車などの乗り物系編集部の出身ながら、運転技術は中の下をキープ。釣りやキャンプなどアウトドアを趣味としているので、アスファルトよりもドロまみれな遊びが得意。愛車はトヨタ タコマとヤマハ WR250R。