【フェルディナント・ヤマグチ×編集長 時事放談】中古車ビギナーのMiekoさんとお店巡り!~O-RUSH東名横浜店編~
カテゴリー: カーライフ
タグ: ジープ / ミニ / ランドローバー / ミニクーペ / ラングラー / レンジローバーイヴォーク / 時事放談 / フェルディナント・ヤマグチ / 編集部 西村泰宏
2022/07/14

カーセンサーで日々中古車探しを楽しんでいるみなさん、こんにちは。フェルディナント・ヤマグチでございます。
ひょんなことからタレントでヨガインストラクターの、Miekoさんのクルマ選びをお手伝いをすることになりました。
新型レクサスNXの新車をオーダーしたら、世界的な半導体不足や物流の乱れにより、何と納車に2年近くもかかってしまうと言う。報道で「クルマの納期が延びている」なる事実は何となく把握していたものの、まさか自分の身にここまで極端な形で降りかかるとは思ってもいなかった。さてどうしたものか、と不肖フェルにご連絡をいただいたのが前回までのあらすじです。
「それなら中古車を選べばいい」
「でも中古車は買ったことがないし、何かありそうで怖い……」
「大丈夫! 私とカーセンサー統括編集長でクルマ選びをサポートするからさ」
善は急げとばかりに、3人で中古車販売店に足を運んでみました。
まずは、高品質なプレミアムモデルを多く扱うことで知られる「O-RUSH東名横浜」に向かいます。
家族2人とペットで楽しめるクルマが希望!

今日は一緒に販売店を回ってみよう。もちろんMiekoさんは中古車屋に訪れるのは初めてだよね?

初めてです。中古車屋さんというと小さくて、道路沿いにクルマが何台か置いてある……というイメージでしたが、ここは大きくてきれいなお店ですね。

ここは高品質な輸入中古車を全国規模で扱っているO-RUSH(オーラッシュ)の東名横浜店です。いろいろ見せてもらいましょう。


いらっしゃいませ。本日ご案内させていただく南崎です。よろしくお願いいたします。

初めての中古車屋さんですごく緊張していますが、よろしくお願いします。

大丈夫。わからないことがあったら彼にどんどん質問すればいい。もちろん私と西村さんもサポートするよ。

フェルさんは自分が興味あるクルマをチェックしにいっちゃいそう(笑)。さっきからマルコポーロホライズン(メルセデス・ベンツ Vクラスのキャンピング仕様)をチラチラ見ているし……。

な……他ならぬMiekoさんのために飛んできたんだ。そんなことするわけないでしょう。

実際におクルマを見ていただく前に、まずはMiekoさんのご希望を伺ってもよろしいですか?

ハワイに住んでいた頃は家族が多かったので大きなクルマに乗っていましたが、今はみんな独立したので私と主人とワンコが乗れるくらいのサイズで十分かなと思っています。

向こうではレクサス RXに乗っていたんですよね?

はい。でも乗り始めて1年経たずに日本に戻ってきたのでちょっと未練があって……。それでレクサスのディーラーに行きました。

クルマを使うのは都内が中心ですか?

はい。でも主人とは「クルマを手に入れたら自然が多いところをドライブしたいね」と話しています。

だとしたらやっぱりSUVは捨てがたいね。

承知しました。SUVの在庫は当店にたくさんありますので、よかったです。

じゃあまずは展示場を見せていただいて、Miekoさんが気になったものを南崎さんに説明していただきましょう!

気になったクルマ①ランドローバー レンジローバーイヴォーク

わぁ! このクルマ、すごくカッコいいですね! デザインが好きです。

ランドローバーのレンジローバーイヴォークだね。レンジローバーはイギリスの名門SUV。イヴォークはシリーズの中で最もコンパクトなモデルになる。

テイストはレクサスに近いかもしれませんね。Miekoさん、好きそう!


これは先代の最終型で、オートバイオグラフィーというイヴォークの中でも上級グレードになります。レザー張りの内装やつや消しのアルミ素材が使われているのが特徴ですね。

インテリアに高級感がありますね。

都市型SUVのイヴォークはフロントガラスが傾斜していることもあり見た目はスポーティです。でも、インテリアは上品な雰囲気。そのへんをうまくバランスさせていますよね。

イヴォークはスタイル重視で設計されている関係でルーフが後ろに傾斜したデザインになっている。圧迫感や視界の悪さは感じないかな?

特に気にならないですよ。

この物件は2019年式で走行距離が2.9万km。つまり年間1万km近く走っていますが、新車派のMiekoさん的にそのあたりどうですか?

言われなければわからないですよね。ものすごくキレイ。

同じ年式でも野ざらしだったか、ガレージなどで保管されていたかなど、乗り方でも内外装の状態はかなり変わってくるものだよ。

この物件は『程度のいいものをさらにキレイにすればこんな感じになる』といういい例だと思います。

気になったクルマ②ジープ ラングラー

あれもカッコいい!

おお、ジープのラングラーですか。

レクサスNXや、さっき見たレンジローバーイヴォークとは対極にあるワイルドなモデル。しかも、これはルビコンなんだ。


なんですか? ルビコンって。

ラングラーの中でも悪路走破性を高めた最強の仕様です。なかなか値落ちしない人気グレードです。

もしNXを買うのが決まりなら、納車されるまでこういうクルマで楽しむのは悪くないと思うよ。乗り心地も飛躍的に良くなっているし。

もともとはあまりよくなかったのですか?

正直、先代まではいわゆるトラックに近い感覚でした。この代から乗り心地がかなり良くなったこともあり、多くの方にお選びいただいています。

私は白や黒のクルマが好きなのでこっち(ルビコン)がいいと思ったのですが、後ろにある緑色のもの(サハラ)とはどこが違うのですか?

先ほども話があったようにルビコンはオフロード性能を高めた仕様。4WDシステムが専用のものになっていたはずだ。タイヤもルビコンはゴツゴツしたマッド&テレーンタイヤを履いているね。

解説ありがとうございます。あとは見た目だと、ボンネットフードに大きく“RUBICON”と書かれている部分です。それから、ルビコンにはサイドステップがついていません。

本当だ。サイドステップはあった方が乗るときに便利ですよね?

小柄な方ですと特に、乗降時に重宝する装備ではあると思います。ただ、ルビコンはサイドステップがある部分にサイドロックレールという部品がつけられていて、ボディのねじり剛性を高めています。

赤いのはショックアブソーバーですかね。ハードに使う方向けの設定になっているということですね。2台は年式も違いますね。ルビコンは2022年式で走行距離2000km、サハラは2021年式で走行距離1万kmです。

今年生産されたもので、ほとんど走っていないなんて……前に乗っていた人はすぐ嫌になって手放したんですかね?

最新型ラングラーのエンジンが2Lターボのみになったので、3.6Lエンジンを積んだルビコンの需要は高まっていて、下取り価格がかなり付く状況です。嫌になったというより、手放しやすかったので、サクッと楽しんで乗り替えた、ということかもしれません。

なかなか手に入らないクルマだと、新車時より高い値がつくことも珍しくないんだ。

へぇ~、そうなんですね。じゃあ、どこかが悪いということではないんだ。中古車っておもしろいですね。


気になったクルマ③ミニ ミニクーペ

あっ、すごくかわいいのを見つけたのですが……アレ、見ていいですか?

ミニクーペか。これは珍しい!

しかもジョン・クーパー・ワークスですよ。激レアです!



そんなにすごいクルマなんですか?

これは2代目のミニをベースにしたモデルで、2人乗りのクーペになっています。

しかもジョン・クーパー・ワークスだから走って楽しい!

私はこの形がすごくカワイイなって思いました。実はハワイで一時期、息子がミニに乗っていたんです。だから馴染みもあって。

それにしても、2013年式のミニクーペで走行距離が1.6万kmというのも珍しい。

本日ご覧いただいたクルマの中では年式が古くなりますが、状態はすごくいいですよ。

今日ここに来なかったら目にとまることはなかっただろうね。中古車販売店に足を運ぶのはこういう楽しみもあるんだ。




もっと新しいミニがいいなら僕はミニクロスオーバーがオススメです。

ミニクロスオーバーは他のミニより装備が豪華になりますし、新しいものだと安全装備も充実してくるので私もオススメですね。別店舗に在庫もありますから、もし興味がおありでしたらこちらに持ってくることもできますよ。

そうか。たくさん店舗があるからそういうサービスもできるのか!


Miekoさん、いろんなクルマを一気に見てもらっちゃいましたけど……大丈夫ですか…?

最初は緊張していましたが、途中からはワクワクしていました! やっぱり、実車を目の前にすると分かることがグッと増えますし、こうやってたくさんの在庫が並んでいると、自分の情報網ではキャッチできなかったクルマにも出会うことができますね。お店の雰囲気も、私が想像していたものと全然違いました。

じゃあその調子で、もう1軒お店をのぞいてみよう! O-RUSH東名横浜さん、ありがとうございました!
【取材協力】
・住所:東京都町田市鶴間3-11-10(旧地番1850-1)
・電話番号(無料電話):0078-6002-150366

コラムニスト
フェルディナント・ヤマグチ
カタギのリーマン稼業の傍ら、コラムニストとしてしめやかに執筆活動中。「日経ビジネス電子版」、「ベストカー」など連載多数。著書多数。車歴の9割がドイツ車。