ラジオDJの気になるクルマ選び。ピーター・バラカンがこだわるのは……
2018/05/30
クルマとラジオは相性がよく、運転中にラジオを聴く人は多い。そこで今回はラジオパーソナリティーにインタビュー。お話を伺ったのは、音楽に対する豊富な知識と、柔らかな語り口で聴く人を魅了するピーター・バラカンさんだ。ラジオ局へは愛車のボルボ V40で移動し、道中は必ず音楽をかけているという。そんなバラカンさんの、クルマ選びについて聞いた。
友人に勧められて現愛車のボルボ V40と出会った
ご自宅におじゃました我々を優しく出迎えてくれたバラカンさん。1階の仕事部屋はもちろん、2階のリビングにもBang & OlufsenやBOSEのオーディオシステムが備えてある。クルマのオーディオシステムにも当然こだわりがあるのかと思いきや、返ってきたのは意外な答えだった。
「たしかに、V40の純正オーディオはけっこう良いです。だけどカーオーディオには、こだわっていませんね。日常的に音質まで味わって聴く余裕はそんなにないから。それに、僕は暖かくなってくると窓を開けて走ったりする。そうすると、どんなに良いカーオーディオを装備していても関係ない(笑)」
愛車のV40を購入したのは2014年。その前に乗っていたBMW 528をアクシデントで失い、次は何に乗ろうか悩んでいるときにモータージャーナリストのピーター・ライオンさんにこのクルマを勧められたという。
「彼とは昔からの知り合いで、オススメのクルマを聞いたら4~5台のリストを出してくれたんです。ボルボ V40は、その中の一つでした。そのときは僕の思っていたボルボのデザインとはもうだいぶ違っていて。ボルボもこういうの出したんだ、と思いました」
しかし、そのときはまだ決めかねていた。そこに偶然が重なる。当時、InterFMの編成にも携わっていたバラカンさんは、旧知の間柄であるミュージシャンの高橋幸宏さんに局で出会う。バラカンさんがクルマを探していることは、高橋さんの耳にも入っていた。
「顔を見るなり、『クルマどうした? 新しいの買った?』って言ってきて(笑)。『まだ悩んでいる』と言ったんです。彼は当時、古いポルシェに乗っていたんだけど、トラブルが多発していて『日常的に乗れるクルマも必要だ』と、新しいクルマを買っていたんです。それがV40だった」
見ていて飽きない、優しいカタチのクルマが理想的
友人から立て続けに同じクルマの名前を聞いた、気になったバラカンさん。ディーラーに出かけ、V40に試乗してみた。
安全面に考慮された設計や、重さを切り替えられるハンドルに感心。ビアリッツブルーメタリックという、他では見たことのないカラーも好きになった。
「ビアリッツというのは、フランスの南西部の大西洋に面した港町の名前。このクルマの色みたいに、あんまりスッキリした天気にならないところなんだろうな、と想像を巡らせました(笑)」
購入の決め手となったのはクルマのカタチ。「毎日見ていても飽きない、ほれぼれするような“優しいカタチ”のクルマが好きなんです」とバラカンさんは語る。
「V40も、その前のBMWも良いカタチをしていた。最近のクルマの顔は攻撃的で、個人的には好みでない。私は、角のない丸みのあるデザインが好きなんです」
具体的に車種を言うとジャガー Mk2。1959年に登場したコンパクトサルーンのデザインが「最も好みのカタチだ」と教えてくれた。
バラカンさんはラジオ放送のため、NHKとInterFMへ行く週2日は必ずクルマに乗る。日常的に使う“必需品”だからこそ、色にもカタチにもこだわる。
「費用だけで考えれば、クルマを持つより、必要に応じてシェアカーやレンタカーを利用したほうが安いかもしれません。でも僕の生活にとって、クルマは無くてはならないものなんです。これからも乗り続けていきたいですね」
安全性能は大前提! その上で気になる見た目の1台を選ぶ
ボルボ V40は前を走るクルマに近づきすぎるとランプがついたり、左右からクルマが急接近するとインジケーターがついたり、安全装備が充実。ピーター・ライオンがオススメしてくれた車種にはすべて、こういった装備が用意されていました。いずれも安全面が優れていたので、僕は安心して色とカタチでクルマを選べました。
PROFILE
ピーター・バラカン:ブロードキャスター。ロンドン出身。1974年に来日し、シンコー・ミュージックやYMOのマネジメント事務所などを経て独立しフリーランスで活躍している。ラジオでは「Barakan Beat」(InterFM)、「Weekend Sunshine」(NHK-FM)、「Lifestyle Museum」(Tokyo FM)に、テレビでは「Japanology Plus」(NHK BS-1)にレギュラー出演中。
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