▲公共の場所でリードを外すと、別の犬とのトラブルになりかねない。リードなしで遊ばせるなら、ドッグランなど決められた場所でやるようにしよう ▲公共の場所でリードを外すと、別の犬とのトラブルになりかねない。リードなしで遊ばせるなら、ドッグランなど決められた場所でやるようにしよう

リードを外してワンコを走り回らせてあげたい!

愛犬を広い場所で思い切り走りまわらせてあげたい。とはいえ、公園など公共の場所では、リードから離すのはマナー違反。そんなときに使えるのがドッグランです。ドッグランとは、飼い犬のリードを離して自由に遊ばせることができる広場。専用の遊具や水飲み場などが備えてあります。

例えば、東京では大きな公園などに併設されているケースが増えてきているので、飼い主には浸透しているといっていいでしょう。しかし、まだまだ数自体が少ない地方も多いのが現状です。そんな中、意外とドッグランが充実しているのが高速道路なんです。

例えば、NEXCO東日本のホームページ「ドラぷら」によると、ドッグランを併設しているサービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)は45ヵ所あります。

シャワーや水飲み場だけでなく、ドッグカフェも併設されたサービスエリアも

充実しているのは「EXPASA足柄(下り)」。シャワーと水飲み場、犬用トイレなどがあるのはもちろん、小中型専用と大型犬利用可能の2ヵ所が準備されています。

また、「NEOPASA駿河湾沼津(上り)」は、愛犬と入店して一緒に食事「PET PARADISE + OneDay Cafe」を併設。ドッグカフェだけならば名神高速道路「尾張一宮PA(下り)」、北陸自動車道「南条SA(上り)」では、ドッグランにスターバックスが隣接しています。テラス席にはリードフックが設置されているので、安心してゆっくりとコーヒーが楽しめるのも魅力です。

ユニークなのは、長野県の「駒ヶ岳SA(上り)(下り)」。なんと、信州名物の馬刺しにあわせて、犬用の馬肉ジャーキーが売られています。

▲ドッグラン併設のSA・PAには、犬用のお菓子や玩具を販売しているところは多いので、それも楽しみのひとつ ▲ドッグラン併設のSA・PAには、犬用のお菓子や玩具を販売しているところは多いので、それも楽しみのひとつ

無料で使える施設だからこそマナーをしっかりと守りたい

有料の専用ドッグランや会員制の公園・ショッピングモール併設ドッグランには利用規約がありますが、高速道路に併設されているドッグランは無料で誰でも使用でき、細かい利用規約はあまりありません。だからこそ、マナーをしっかりと守ることが大事。

ワクチンや狂犬病予防接種を済ませておくことはもちろん、生理中で発情しやすい雌犬の利用は控えた方がいいでしょう。また、排泄物はしっかりと処理する、他の犬とケンカにならないように飼い犬から目を離さないといった配慮も必要です。

ドライブの途中にちょっと寄っても楽しいし、目的地にしてもいい高速道路のドッグラン。愛犬家ならその存在を覚えておいて損はなさそうです。

text/コージー林田