▲足元から温風が吹いていると、車内に強烈な臭いがぷ~ん ▲足元から温風が吹いていると、車内に強烈な臭いがぷ~ん

足はとても汗っかき。でも臭うのは雑菌の仕業

暦の上は春だが、まだまだ寒い日が続く今日この頃。エアコンの暖房を足元吹き出し口からの送風にしている方も多いと思うが、あらぬ“異臭騒ぎ”が発生したことはないだろうか。原因は足の臭いだ。強烈な臭いを発した日には、ドライブやデートを台無しにしてしまいかねない。

そもそも、なぜ足は臭うのか。その原因は「雑菌」にある。靴の中は、足の体温や汗により雑菌が繁殖しやすい高温多湿状態。繁殖した雑菌は、皮脂や角質などの足の汚れをエサにするのだが、その際に出す排出物が臭いの原因となっている。

ということは、靴の中で雑菌を繁殖させなければ足の臭いは軽減されるのだ。そのために必要なのは、まず蒸れにくい靴を履くこと。助手席ならばサンダルやスリッパが理想だが、運転手は道交法によって運転操作に支障をきたす履き物での運転が禁止されている。運転手は通気性の良さをウリにしているスニーカーなどを履くと良いだろう。

靴で注意すべきは素材や形状だけではない。日々のシューケアを怠ると、靴の湿気が完全に抜けきらず臭いの原因となる。一般的には2日程度は湿気がこもると言われているので、3足程度でローテーションを組んだ方が良い。その際、休ませている靴は抗菌スプレーや活性炭などで消臭し、新聞紙を靴の中に入れ除湿すると効果的だ。

▲最も蒸れやすいと言われているのは合皮の靴。特に、冬に履くブーツなどは靴の中が高温多湿になりやすいのでご注意を ▲最も蒸れやすいと言われているのは合皮の靴。特に、冬に履くブーツなどは靴の中が高温多湿になりやすいのでご注意を

雑菌を増やさないよう日頃からケアを心掛けよう

もちろん靴をキレイにするだけでなく、足そのものを清潔にすることも重要だ。例えば、足専用の殺菌効果が高い石鹸を使用するのもひとつの手だ。その際、指の間やかかと、くるぶしなど足全体をしっかり洗うことを忘れずに。また、古い角質は雑菌のエサになるので、角質を落とすのも有効だ。

それでも臭いが気になるならば、足用の制汗剤などを使用すると良い。汗を抑えることで、雑菌の繁殖を抑えてくれる。外出先でも携帯用の靴下・靴用スプレーで臭いを消すことができる。これらのアイテムはドラッグストアで数多く販売されているので、ドライブの途中で容易に購入できる。

なお、足の臭いは男性より女性の方が強烈だと言われている。なぜなら通気性が悪いロングブーツやストッキングは足に汗をかきやすいからだ。ブーツを履いた女性との食事では座敷席を避けるように、男性ドライバーはドライブデートで足元吹き出し口からの暖房を使わないなど配慮しよう。

車内の異臭騒ぎを起こさないためにも、足の臭いの原因を知り、しっかりとケアしておこう。

▲写真の靴下のように汚いまま履いていると、雑菌が繁殖して臭いの元になる。日頃のケアが重要だ ▲写真の靴下のように汚いまま履いていると、雑菌が繁殖して臭いの元になる。日頃のケアが重要だ
text&photo/コージー林田