親方直伝!? 車内で使えるロープワークをやってみた
カテゴリー: カーライフ
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2014/10/15
ロープ1本あればすぐできる3つのロープワークをご紹介!
かつて植木屋さんでアルバイトしていたときに親方から「そこモヤッとけ!」と言われ、なんじゃそりゃ? とフリーズ。結果、こっぴどく怒られたことがあります。
そんな話はさておき、プロの職人さんってロープの縛り方のスゴイ技術を持っていますよね。そんなロープワーク、実はカーライフにも生かせるのでは? ということで、今回はかつての親方直伝(?)の「ラゲージスペースやレジャーで役立ちそうなロープワーク」を紹介します。
まずはロープワークの基本中の基本、「もやい結び」。先ほど親方が「モヤッとけ」と言っていたのはこの結び方のこと。ロープの先に輪っかを作って、荷物をぶら下げたりフックなどに固定するなど、あらゆる場面で使われる結び方です。
続いては「自在結び」。別名「トートラインヒッチ」とも呼ばれ、アウトドア上級者がキャンプなどでよく使う結び方です。
結び目をスライドさせると…ロープの長さを自由に変えることができるんです。結び目が動くので荷物の固定には向きませんが、ふたつの物をつないでテンション(張力)を掛けるときに便利なロープワークです。
最後に運送業の人がよく荷物を縛るのに使う「トラッカーズヒッチ」。この結び方の利点はとても強い力で拘束できること! 実はこの結び方、学生時代に物理で習った「滑車の原理」を使っているために、軽い力でロープがガッチガチに張れちゃうんです。重くて動きやすい荷物、バラけやすい荷物に圧力を掛けてシッカリ固定するのに、これほど適した結びはありません。しかも、テンションを緩めるだけでアッという間に解けるのもメリットです。
複雑な結び方に見えますが、慣れると1ヵ所数秒で結束できます。プロのロープワークは「確実に固定できる」という信頼性とスピードが命。私は親方が電光石火の早業で結ぶのをよく見ていました。
トラックで使われてるということはラゲージの荷物を固定するのにも、もってこいの結び方であるのは言うまでもありません。タイダウンフックなどがなくても、ロープ1本でシッカリ固定できます。こんなにメリットだらけのロープワーク、覚えない手はありません!
ただし、ロープが緩むと一気にほどけてしまうので、その点は御注意を。ちなみにトラッカーズヒッチにはバリエーションが山ほどあって、ここで紹介しているのはほんの一例です。
結び方を知っているだけではイザというときに使えません。「目をつむってても結べるくらいに練習しとけ!」と私はかつて、親方から言われていました。車の中だけでなく、アウトドアや緊急時にも役立つこと請け合いなので、ぜひ試してみてください!