フォルクスワーゲン グループ ジャパンは11月14日、新世代プラットフォームに合わせて開発された新しいインフォテイメントシステム「Discover Pro」を日本市場に導入することを発表した。

「Discover Pro」は、フォルクスワーゲンの新型モデルに今後順次搭載される予定の次世代インフォテイメントシステム(インフォメーション=情報とエンターテインメント=娯楽の機能を幅広く提供するシステム)。

ナビゲーション機能に加え、iPod/iPhoneをはじめ多彩なメディアに対応するオーディオ/ビジュアル機能や、電話機能、各種車両情報の表示・設定などを統合的に行えることが「Discover Pro」の大きな特色。まずは7世代目となるVW ゴルフにメーカーオプションとして搭載される。価格は、ITSスポット対応のDSRC車載器や新車保証3年などを含んで17万8500円(税込)となっている。

もちろんフォルクスワーゲンだけでなく、世界的に自動車メーカーがインフォテイメントシステムへ力を入れ始めている。例えばジャガー・ランドローバーは、インテルと提携しシリコンバレーやシアトルなどハイテク産業の中心地に近いポートランドにソフトウエア専門の研究開発センターを開設する。約30人のインフォテインメント専門家を採用し開発していくという。

また、ボルボもAndroidをベースとした独自のインフォテイメントシステム「Sensus Connected Touch」を発表。今年の5月からは三菱電機とタッグを組み開発を進める。

ひと昔前は複数の社外品をコツコツと組み合わせた結果、やっと便利な車内空間を実現できたものだが、今や最初からフルスペックの最新機器が統合された形でビルトインされる時代。便利であることに加え、「様々な機器で車内がゴチャつかないで済む」というのもうれしいポイントだ。

近接センサーが手の動きを読みとって、ドライバ-が画面にタッチするよりも早く入力モードを表示。またボイスコントローラー機能も採用されている

近接センサーが手の動きを読みとって、ドライバ-が画面にタッチするよりも早く入力モードを表示。またボイスコントローラー機能も採用されている

燃費や走行距離などを確認できるだけでなく、車に関する様々な機能の設定を画面から行うことができる。このあたりは専用開発ならではだ

燃費や走行距離などを確認できるだけでなく、車に関する様々な機能の設定を画面から行うことができる。このあたりは専用開発ならではだ

写真のようなドライブモード選択のほか、ライトやミラー、ワイパー、シート、駐車支援システムなどもタッチパネルでコントロールすることが可能

写真のようなドライブモード選択のほか、ライトやミラー、ワイパー、シート、駐車支援システムなどもタッチパネルでコントロールすることが可能