安全性能で常に業界をリードしてきたボルボは、世界初の歩行者保護用エアバッグを開発。日本発売を来年の春に予定する新型「V40」に搭載するという。この「V40」には、ドライバーの下半身を守る最新のニー・エアバックも採用予定だ。

今回、「V40」に搭載される歩行者保護用エアバッグは、歩行者が車に衝突した際にフロントガラス下部からエアバッグを展開し、歩行者がフロントウィンドウにぶつかって損傷することを防ぐタイプとなる。

ボルボは1950年代にエアバッグのコンセプトを明示し、1984年にアメリカで施行された法律を受け1987年に市販車へ搭載した。1990年代にボルボ850にエアバックを標準装備して以降、側面からの衝撃に対して乗員の胸部を保護するサイドエアバッグや、同様に側面からの衝撃に対し前席および後席両サイドの乗員の頭部を保護するインフレータブル・カーテンといった装備を開発し導入してきている。

エアバッグ搭載車を初めて出荷してから25周年を迎えたボルボ。同社は、さらに「2020年までに、ボルボの新車での死亡者・重傷者をなくす」という目標を目指し、今後もエアバック技術を最重要課題のひとつとして開発していくという。

来年春に日本で発売予定のボルボ「V40」に搭載される世界初の歩行者保護用エアバッグ

来年春に日本で発売されるボルボ「V40」に搭載予定の世界初の歩行者保護用エアバッグ

ドライバーの下半身にかかる衝撃を分散させる働きを持つニー・エアバッグ

ドライバーの下半身にかかる衝撃を分散させる働きを持つニー・エアバッグ