使いやすさと乗りやすさだけでなく、スポーティさも楽しむ

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  • スズキ Kei リアスタイル|ニューモデル試乗
コンセプト

利便性や快適性を向上し環境、安全性能も充実

使いやすさと乗りやすさを追求した新ジャンルの軽自動車として1998年に登場したKei。そのKeiが磨きをかけるべく、室内を中心に日常での利便性、快適性を一層向上させて登場した。

環境面では低排気ガス車認定制度で、「優-低排出ガス」認定を受けている。安全面でも64km/hオフセット前面衝突に対応したボディ「テクト(TECT)」の採用など、安全・環境性能も充実させている。

また、スポーツには「VST」をオプション設定した。これは横滑り制御、トラクションコントロールシステム、ABSの機能を兼ね備え、横滑りなどを起こしそうになると、自動的にブレーキや駆動力をコントロール、車の姿勢を制御するもの。これで安全にスポーツドライビングを楽しめる。
室内&荷室空間

シートの改良により長時間のドライブも快適

シートに座ったときに体がしっくり収まるというのが、まず快適なドライブの第一条件となる。

今回、運転席にシートリフターが装備された。これは正しいドライビングポジションが取りやすく、前方視界を確保できるうれしい装備だ。さらにシートはゆったりした座りごこちでありながら、左右の動きに対しては適度なサポート感がある形状となっている。これなら長時間のドライブでも疲れにくい。ちなみに、シートとドアトリムの表皮も変更されている。

室内ではほかにも、インストルメントパネルのデザインが一新されている。特にオーディオスペースがインパネ上方に移動したことで、視線を落とすことなく操作ができる。操作性に優れ、安全性にも寄与しているのはありがたい。
  • スズキ Kei インパネ|ニューモデル試乗
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ドライブフィール

ステアリング操作に自然な追従性を見せる

試乗したターボモデルのスポーツは、ターボが利いたときの瞬発力がすごく、インパクトのある俊足ぶりをみせる。ただし、ラフなアクセル操作をするとターボがピーキーになり、車の動きがギクシャクしてしまう。

装着されている15インチタイヤは一見オーバーサイズでは、と思えたものの、実際に走って見ると違和感はなく、むしろ足元のしっかり感が出ている。

それに加えて、サスペンションストロークもしっかりあるので、背が高い割には不安定なロール感もなく、ステアリング操作に対して自然な追従性を見せる。

ただし、ステアリングフィールはもっとダイレクト感があるほうが、スポーティなドライビングがより楽しめるだろう。
こんな人にオススメ
日常の使い勝手に優れるスポーツもいいが、一方、スポーツをベースとしたスポーツRを追加し、ワンメイクレースも今年から開催。これはナンバー付きのため、自走でサーキットに行ってレースに参加できるお手軽さ。買い物からレースまで、欲張りな人にはスポーツRをオススメ!
SPECIFICATIONS
グレード スポーツ
駆動方式 2WD
トランスミッション 4AT
全長×全幅×全高(mm) 3395 x 1475 x 1530
ホイールベース(mm) 2360
車両重量(kg) 780
乗車定員 4人
エンジン種類 直3DOHCターボ
総排気量(cc) 658
最高出力 47kW(64ps)/6500rpm
最大トルク 106N・m(10.8kg-m)/3500rpm
車両本体価格 127.8万円
写真:渡邉英昭 文:佐藤久実