マツダ プレマシー (松本英雄)【ニューモデル試乗】
カテゴリー: マツダの試乗レポート
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2013/03/21
最上級グレード20S Lパッケージは両側電動スライドドアを標準装備。その他のグレードは手動だが、電動もオプションで選択可能
ハイライトは新技術SKYACTIV TECHNOLOGYを搭載する3グレード
低燃費を実現しながら、走り出しは鋭くキビキビ
3代目プレマシーがマイナーチェンジを受けた。ハイライトはマツダが前面に打ち出す新技術SKYACTIV TECHNOLOGYを搭載する3グレードだ。
SKYACTIV車に搭載されるエンジンは新型アテンザと同じSKYACTIV2.0Gユニットだが、圧縮比は13.0から12.0に落とされている。トランスミッションは6速ATのSKYACTIV-DRIVEとなる。昨今、6速ATは目新しくないが、エンジン特性とコストを考えれば6速で十分というのがマツダの見解だ。それは、エンジンの粘り強さに自信があるという証拠でもある。
新型アテンザよりも車重が40kg以上重いにもかかわらずプレマシーのSKYACTIV車の乗り出しはアテンザの2Lよりトルクが厚いという印象だ。
プレマシーの2Lエンジンはアテンザと比べて圧縮比が低い。圧縮比を落とせば出力、トルク、燃費にも影響が出る。しかし、このトルク感は電子スロットルの制御をうまくプレマシー用にチューニングした結果といえる。同じユニットでも車にマッチした味付けを行うのが技術者の腕の見せ所というわけだ。
乗り心地の良さは15インチタイヤに軍配
SKYACTIV以外でも注目の改良点がある。ひとつはタイヤだ。標準グレードの15インチタイヤは、新たに設計し直されている。燃費を考えてのことだが、乗り心地がプレマシーのサスペンション設定に非常にマッチしている。20S-SKYACTIV Lパッケージ は17インチだが、乗り心地、静粛性、ハンドリングともに15インチのほうがバランスが取れていてオススメだ。
もうひとつはリアのクロスフレームの改良だ。ボディのねじれ剛性を高め、ボディ剛性と快適性能をアップさせると同時に、サスペンションを狙い通りに動かす効能もある。旧世代のプラットフォームを新世代のモデルに近づけることで、従来のマイナーチェンジ以上の効果が得られている。
SPECIFICATIONS
グレード | 20CS | 20Sスカイアクティブ | 20S |
駆動方式 | FF | 4WD | |
トランスミッション | 5AT | 6AT | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4585×1750×1615 | 4585×1750×1650 | |
ホイールベース(mm) | 2750 | ||
車両重量(kg) | 1470 | 1490 | 1580 |
乗車定員(人) | 7 | ||
エンジン種類 | 直4DOHC | ||
総排気量(cc) | 1998 | 1997 | 1998 |
最高出力[kW(ps)rpm] | 110(150)/6200 | 111(151)/6000 | 102(139)/6500 |
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 186(19.0)/4500 | 190(19.4)/4100 | 175(17.8)/4000 |
JC08モード燃費(km/L) | 13.0 | 16.2 | 10.6 |
ガソリン種類/容量(L) | レギュラー/60 | レギュラー/55 | |
車両本体価格(万円) | 179.9 | 220.5 | 235.2 |