家族にも環境にもうれしい、広々快適エコミニバン!

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PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説

エコ性能を前面にアピール

3年連続ミニバンクラスNo.1を達成した3代目の優れた部分を継承しつつ、環境・燃費性能を大幅に強化。ECOモーター式のアイドリングストップ機構を20X以上に標準装備する。ボディサイズは5ナンバーをキープ(ハイウェイスターのみ3ナンバー)。エンジンも全グレード2Lの直4にCVTを組み合わせる。

DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説

静粛性の高さに注目

まず旧型より大きく進化したのが静粛性。高速走行時にも1列目と3列目で会話ができるほど遮音性能が高められている。エンジン自体はパワフルではないが、低速から実用十分なトルクに乗った走りが可能。ハンドリングも高速でのレーンチェンジ時のリアの収まりが早く、不快な揺れが少ない点は好印象。
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SPACE室内空間の広さや演出を解説

使い勝手はさらに良くなった

後方視界を確保する3列目のシート格納機構。9インチのゴルフバッグも収納できるラゲージアンダーボックス、そして2列目乗員用の折りたたみ式パーソナルテーブルは、フォルクスワーゲンゴルフトゥーランなど欧州車に採用されているが、使ってみると本当に便利な装備。シートアレンジも実用性が高く使い勝手は良好だ。

OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証

月並みだが家族にピッタリ

パッと見、旧型とどこが違うの? と思った人は考えを改めたほうがいい。Aピラーの三角窓は前方視界の確保にかなり有効。エコドライブ機能やシートアレンジの多彩さなど実用面の進化などを見ると、旧型とは比較にならないほど進化していることがわかる。家族全員が「素直に」喜べる一台と言えるだろう。

SPECIFICATIONS

グレード ハイウェイスター
駆動方式 FF
トランスミッション CVT
全長×全幅×全高(mm) 4770×1735×1865
ホイールベース(mm) 2860
車両重量(kg) 1630
乗車定員 8人
エンジン種類 直4DOHC
総排気量(cc) 1997
最高出力 108kW(147ps)/5600rpm
最大トルク 210N・m(21.4㎏-m)/4400rpm
車両本体価格 216万3000~276万1000円

RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する(※点数は標準車のものです)

総合評価18/ 25
EQUIPMENT(装備)2/ 5
全グレード4スピーカーのみでオーディオ&ナビはオプション。オススメは駐車時に役立つアラウンドビューモニター付きの純正カーナビ。また後席用の11インチリアモニターもオススメである。
SAFETY(安全性)3/ 5
20X以上になるが、VDCが標準装備された点は評価できる。またシートアレンジとの兼ね合いなのはわかるが、2&3列目中央のシートベルトが2点式なのは惜しい。キセノンランプもオプションとなる。
ECO(環境性能)5/ 5
環境性能は新型の大きなセールスポイントの一つ。平成17年基準排出ガス75%低減で星4つを達成。平成22年度燃費基準も+25%と優秀。エコカー減税と自動車税の優遇で最大14万4900円が減免される。
MILEAGE(燃費)3/ 5
星は3つだが、これは凄い。自慢のアイドリングストップは始動も瞬時で意識することなく燃費向上が可能。エコメーターの演出もうまく、実走行で13.8km/Lをマーク。まだまだ燃費は伸ばせます。
VALUE(バリュー)5/ 5
オプションを付ければそれなりの金額になってしまうが、安全装備の充実や燃費性能の大幅な向上だけでも、コストパフォーマンスは十分高い。現状では同クラスではトップの性能と実用度を誇る。
写真:篠原晃一 文:高山正寛