日産 スカイラインGT-R 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: 日産の試乗レポート
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2009/06/12
※この記事はカーセンサー関東版43号(2000年11月16日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
国産クーペというカテゴリーでみても数少ない貴重な存在
↑大径ローターの採用にともなうブレーキ性能の向上は、公道試乗でも十分体感できた(左)シート地のカラーをグレーからブラックに変更し、室内全体が黒基調になった(右)
スカイラインスポーツセダン&クーペのマイナーチェンジに続いてGT-Rが小変更を行った。いまやセダンとのシリーズ共通性の高いクーペは、日本ではこのスカイラインだけで、国産のクーペというカテゴリーでみても、プレリュードまでもが生産中止となり、まさに数少ない貴重な存在となっている。
ちなみに今回の主な変更点は、Vスペックに代わるVスペックIIのボンネットフードをアルミ製からエアダクトの付いたカーボン製に変えたことと、VスペックN1仕様にだけ装着されていた径322mmの大径ローター(標準車は300mm)をGT-R全車に標準装着したことである。その他は内装色をブラック基調にアルミ製ペダルの採用など、セダン&クーペの変更に準じたものとなる。
骨太な動力性能と高い操安性で世界の超高性能ツーリングカーに
↑エアダクトにより、高速走行時のターボチャージャー周辺温度を4〜5度下げる(左)ボンネットの成形には最先端のRTM(レジン・トランスファー・モールド)工法を採用(右)
まず、カーボン製ボンネットはアルミ製に対して4kgの軽量化となるが、この効果を公道試乗の中で実感するのはさすがに無理。でも、その心意気は買うべきだ。しかも難しいとされるペイントの仕上がりは美しく、気を使ったことがよくわかる。ブレーキは公道でも十分わかるくらいに性能が向上しており、ワインディングをマジに攻めた際にリア側がしっかりと制動効果を発揮していることが体感できる。さらにその分、フロントの負担が減って耐フェード性も確実に高まっていた。
骨太の感覚をともなう強力な動力性能と、誰が乗ってもかなりの性能を発揮できる安全でかつ高い操安性により、世界的に超高性能ツーリングカーと認知されている。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | VスペックII |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 6MT |
全長×全幅×全高(mm) | 4600×1785×1360 |
ホイールベース(mm) | 2665 |
車両重量(kg) | 1560 |
乗車定員(人) | 4 |
エンジン種類 | 直6DOHC+ターボ |
総排気量(cc) | 2568 |
最高出力[ps/rpm] | 280ps/6800rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 40.0kg-m/4400rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 8.1 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/65 |
車両本体価格 | 574.8万円 |
斎藤慎輔の責任採点
コンセプト | 4点 | 取り回し | 3点 | 加速性能 | 5点 | ブレーキ性能 | 4点 |
フィニッシュ | 3点 | 操作系の使い勝手 | 4点 | 乗り心地 | 2点 | 環境対策 | 2点 |
前席居住性 | 4点 | ラゲージルーム | 2点 | 操縦安定性 | 4点 | 燃費 | 2点 |
後席居住性 | 3点 | パワー感 | 5点 | 高速安定性 | 5点 | ステータス | 4点 |
内装の質感 | 2点 | トルク感 | 5点 | しっかり感 | 4点 | コストパフォーマンス | 5点 |
得点合計 | 72/100 |
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