サターン SC2 3ドアクーペ 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: サターンの試乗レポート
タグ: クーペ
2008/09/05
※この記事はカーセンサー関東版18号2000年5月18日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
量産車で世界唯一、左右非対称の3ドアクーペ
↑エンジン音が静かになっているのが新型の特徴。高速走行でも静粛性は保たれている(左)テールランプやスポイラーなどの形状が変更され、シャープになったリアビュー(右)
1999年1月から日本でも販売されているサターンの3ドアクーペがマイナーチェンジを受けて登場した。サターンは4ドアセダン、ステーションワゴンとクーペがあるが、人気はクーペ。今ではサターンの販売台数の50%を占めるまでになっている。その3ドアクーペの新型はフロントマスク、サイドボディ、リアスタイルをリフレッシュし、インテリアもデザインを変更している。ボディサイズは全長4590mm、全幅1725mm、全高1335mmなのでトヨタ キャバリエクーペとほぼ同サイズになる。 エンジンは直列4気筒DOHCの1.9L。126psの最高出力と16.8kg-mの最大トルクは旧型と同じ。ミッションは4速ATのみだ。10・15モード燃費は旧型より向上しており11.8km/Lになる。
グレードはベース仕様とG、GLパッケージの3グレードとなる。各グレードの違いは主に革シートなどの装備の差。それでも、ABSやトラクションコントロール、カセットステレオは全グレード標準である。
ファミリィカーとしても使えるクーペ
↑センターパネルを中心に改良されたインパネ。右ハンドル、右ウィンカーを採用(左)4気筒1.9Lエンジンは室内への音の侵入も小さくなり、洗練された(右)
試乗したのはGLパッケージ。Dレンジでスタートしてみたが、加速の軽快さは以前と変わらない。0→100km/h加速は10秒台。このデータも変わっていないが、エンジン音が静かになっているのが新型の特徴だ。レッドゾーンの6500rpmまで一気に吹け上がるが、音は4000rpmまでは小さめ。100km/h走行の4速は2500rpm、3速でも3700rpmなので、高速走行でも静粛性は保たれている。3ドアの室内はリアシートへの物の出し入れなどに便利。ボディの剛性も高いレベルにある。ファミリィカーとしても使えるクーペだ。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | SC2 |
駆動方式 | 2WD(FF) |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4590×1725×1335 |
ホイールベース(mm) | 2600 |
車両重量(kg) | 1130 |
乗車定員(人) | 4 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1901 |
最高出力[ps/rpm] | 126ps/5600rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 16.8kg-m/4800rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 11.8 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛レギュラー/45 |
車両本体価格 | 194.0万円 |
石川真禧照の責任採点
コンセプト | 5点 | 取り回し | 3点 | 加速性能 | 4点 | ブレーキ性能 | 3点 |
フィニッシュ | 3点 | 操作系の使い勝手 | 3点 | 乗り心地 | 3点 | 環境対策 | 3点 |
前席居住性 | 3点 | ラゲージルーム | 4点 | 操縦安定性 | 3点 | 燃費 | ー点 |
後席居住性 | 3点 | パワー感 | 4点 | 高速安定性 | 3点 | ステータス | 3点 |
内装の質感 | 3点 | トルク感 | 4点 | しっかり感 | 4点 | コストパフォーマンス | 4点 |
得点合計 | 65/95 |
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