※この記事はカーセンサー関東版18号2000年5月18日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです

量産車で世界唯一、左右非対称の3ドアクーペ

  • サターン SC2 3ドアクーペ VTS 走り|ニューモデル試乗
  • サターン SC2 3ドアクーペ リアスタイル|ニューモデル試乗
↑エンジン音が静かになっているのが新型の特徴。高速走行でも静粛性は保たれている(左)テールランプやスポイラーなどの形状が変更され、シャープになったリアビュー(右)
1999年1月から日本でも販売されているサターンの3ドアクーペがマイナーチェンジを受けて登場した。サターンは4ドアセダン、ステーションワゴンとクーペがあるが、人気はクーペ。今ではサターンの販売台数の50%を占めるまでになっている。その3ドアクーペの新型はフロントマスク、サイドボディ、リアスタイルをリフレッシュし、インテリアもデザインを変更している。

ボディサイズは全長4590mm、全幅1725mm、全高1335mmなのでトヨタ キャバリエクーペとほぼ同サイズになる。 エンジンは直列4気筒DOHCの1.9L。126psの最高出力と16.8kg-mの最大トルクは旧型と同じ。ミッションは4速ATのみだ。10・15モード燃費は旧型より向上しており11.8km/Lになる。

グレードはベース仕様とG、GLパッケージの3グレードとなる。各グレードの違いは主に革シートなどの装備の差。それでも、ABSやトラクションコントロール、カセットステレオは全グレード標準である。

ファミリィカーとしても使えるクーペ

  • サターン SC2 3ドアクーペ インパネ|ニューモデル試乗
  • サターン SC2 3ドアクーペ エンジン|ニューモデル試乗
↑センターパネルを中心に改良されたインパネ。右ハンドル、右ウィンカーを採用(左)4気筒1.9Lエンジンは室内への音の侵入も小さくなり、洗練された(右)
試乗したのはGLパッケージ。Dレンジでスタートしてみたが、加速の軽快さは以前と変わらない。0→100km/h加速は10秒台。このデータも変わっていないが、エンジン音が静かになっているのが新型の特徴だ。レッドゾーンの6500rpmまで一気に吹け上がるが、音は4000rpmまでは小さめ。100km/h走行の4速は2500rpm、3速でも3700rpmなので、高速走行でも静粛性は保たれている。

3ドアの室内はリアシートへの物の出し入れなどに便利。ボディの剛性も高いレベルにある。ファミリィカーとしても使えるクーペだ。

SPECIFICATIONS

主要諸元のグレード SC2
駆動方式 2WD(FF)
トランスミッション 4AT
全長×全幅×全高(mm) 4590×1725×1335
ホイールベース(mm) 2600
車両重量(kg) 1130
乗車定員(人) 4
エンジン種類 直4DOHC
総排気量(cc) 1901
最高出力[ps/rpm] 126ps/5600rpm
最大トルク[kg-m/rpm] 16.8kg-m/4800rpm
10・15モード燃費(km/L) 11.8
ガソリン種類/容量(L) 無鉛レギュラー/45
車両本体価格 194.0万円

石川真禧照の責任採点

コンセプト 5点 取り回し 3点 加速性能 4点 ブレーキ性能 3点
フィニッシュ 3点 操作系の使い勝手 3点 乗り心地 3点 環境対策 3点
前席居住性 3点 ラゲージルーム 4点 操縦安定性 3点 燃費 ー点
後席居住性 3点 パワー感 4点 高速安定性 3点 ステータス 3点
内装の質感 3点 トルク感 4点 しっかり感 4点 コストパフォーマンス 4点
得点合計 65/95
(Tester/石川 真禧照 Photo/桜井 健雄)