ボルボ V70 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: ボルボの試乗レポート
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2009/09/15
※この記事はカーセンサー関東版2001年14号(4月5日) に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
上位モデルと遜色ない走り、誰にでもオススメできる入門モデル
↑輸入車のステーションワゴンのトップモデルとして長期にわたって人気を集めているのV70(左) ルーフスポイラーは装着されないが、シ
ンプルな素のカタチも悪くない(右)
仕事も余暇も両方こなす……そんな意味を込め“デュエット”と呼ばれたのが、'53 年に登場した、ボルボエステートの元祖、PV44 だった。
「ウーム、人生そうありたいものだ」と感心していると行数が足りなくなるが、そのボルボの最新にして入門車であるのが、このV70 だ。何しろ昨年登場したばかりのV70 シリーズの中で、プライスタグは身近な400万円。しかもエステートとしての機能、ボルボとしてのブランド力はどのグレードとも変わりなし。実に気になるモデルである。
街中の瞬発力も、高速走行時の余裕も不満なし!
140psながら、2.4Lの排気量の余裕で、実用性能は十分。低振動、低騒音だ(左) スウェディッシュ・デザインのインパネは、見た目も気持ちよく機能的な仕上げ(右)
乗ってみると、よかった。“140ps”がこのクルマの特徴だが、走りはまったく上位モデルに比べて遜色なし。2.4(170ps)は余裕、2.4T(ライトプレッシャーターボ)はキレが持ち味だとすれば、この標準車のV70 は“普通にちゃんと走れるスペック”が魅力だ。手持ちのストップウオッチで確認してみると、0 → 60km/h 加速で2.4 と比べ0.9 秒、80 → 100km/h 加速で2.4Tと2.3 秒ほど差が出たのは事実。ところが体感上は、そんなデータ差は気にならないレベルで、街中の瞬発力、高速走行時の余裕とも不満はない。
乗り心地も十分にしなやかだし、ハンドルが重たすぎたり……と、運転しにくいこともない。普段使うクルマとして、誰にでもお勧めできる。新エンジンが搭載される最新のボルボは、低振動で低ノイズな快適な乗り味も魅力的だ。
天気の良い日、ポカポカと明るい日差しを室内に浴びながらのドライブは、なかなか快適である。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | V70 レザーパッケージ |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4710 x 1815 x 1470 |
ホイールベース(mm) | 2755 |
車両重量(kg) | 1560 |
乗車定員(人) | 5-7名 |
エンジン種類 | 直5DOHC |
総排気量(cc) | 2434 |
最高出力[ps/rpm] | 140ps/4500rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 22.4kg-m/3750rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 9.6 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/70 |
車両本体価格 | 420.0万円 |
島崎七生人の責任採点
コンセプト | 5点 | 取り回し | 4点 | 加速性能 | 5点 | ブレーキ性能 | 5点 |
フィニッシュ | 5点 | 操作系の使い勝手 | 5点 | 乗り心地 | 5点 | 環境対策 | 5点 |
前席居住性 | 5点 | ラゲージルーム | 5点 | 操縦安定性 | 4点 | 燃費 | 5点 |
後席居住性 | 5点 | パワー感 | 4点 | 高速安定性 | 4点 | ステータス | 5点 |
内装の質感 | 5点 | トルク感 | 5点 | しっかり感 | 4点 | コストパフォーマンス | 5点 |
得点合計 | 95/100 |
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