プジョー 206 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: プジョーの試乗レポート
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2009/10/06
※この記事はカーセンサー関東版2001年17号(4月26日) に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
芯の通ったコシを感じる乗り心地、しなやかに走る5ドアと軽快な3ドア
↑プジョーのラインナップの中の主力モデルであるコンパクトハッチ(左) シンプルにまとめたダッシュボード。XTプレミアムにはオートエアコンが付く(右)
フランス車としては初の年間販売台数1万台を達成するなど、静かなブームを巻き起こしつつあるプジョー。
なかでもキュート&精悍なスタイリングをもつ206はプジョーの最量販車種として高い人気を誇っている。そんな206シリーズの商品力がさらにアップ した。1.6Lユニットをツインカム化し最高出力を20ps引き上げ、従来1.4Lモデルのみに用意されていたATを1.6Lにも搭載したのだ。これで206シリーズの売れ線は間違いなく1.4Lから1.6Lへと移行するだろう。
最大の魅力はなんといっても抜群にスタイリッシュな外観
↑DOHC化によって88psから108psへとパワーアップ。4ATとの相性もなかなかいい(左) キュッと引き締まった魅力的なリアスタイル。3ドアも5ドアもカッコいい(右)
1.6Lエンジンと4速ATの組み合わせは、走り出した瞬間から1.4L車との違いを見せつけてくれる。街中で最も頻繁に使う回転域のトルク感が全く違うのだ。1.4Lではキックダウンが起こるような場面でも、同じギアをキープしたまま力強く加速する。当然、走りの質感は大きく向上しているし、高速道路への流入や追い越し時といった、ここ一番のダッシュ力が試されるシーンでの頼もしさも大幅アップした。価格は細かい装備の違いを含め1.4L車に対し21万円高(5ドア)となるが、乗り比べれば金額の差は納得できるに違いない。ハンドリングは5ドアのXTプレミアムと、3ドアのXSではかなり味つけが違っている。しなやかな走りのXTプレミアムに対し、XSは適度に硬めで、キビキビした軽快な走りを楽しめるのだ。
売れ線はXTプレミアムのATになるだろうが、ドアが3枚でもいいならスポーティなXS(ATも選択可能)もなかなか魅力的な存在だ。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | XTプレミアム(4AT) |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 3835 x 1670 x 1440 |
ホイールベース(mm) | 2440 |
車両重量(kg) | 1100 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1587 |
最高出力[ps/rpm] | 108ps/5800rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 15kg-m/4000rpm |
10・15モード燃費(km/L) | - |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/50 |
車両本体価格 | 199.5万円円 |
岡崎五朗の責任採点
コンセプト | 5点 | 取り回し | 4点 | 加速性能 | 4点 | ブレーキ性能 | 4点 |
フィニッシュ | 4点 | 操作系の使い勝手 | 4点 | 乗り心地 | 5点 | 環境対策 | 3点 |
前席居住性 | 3点 | ラゲージルーム | 4点 | 操縦安定性 | 3点 | 燃費 | 3点 |
後席居住性 | 4点 | パワー感 | 3点 | 高速安定性 | 4点 | ステータス | 4点 |
内装の質感 | 4点 | トルク感 | 3点 | しっかり感 | 4点 | コストパフォーマンス | 4点 |
得点合計 | 76/100 |
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