クライスラー 300M 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: クライスラーの試乗レポート
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2009/01/07
※この記事はカーセンサー関東版30号(2000年8月10日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
全長5mオーバーを感じさせないシャープな走り
↑4速ATを駆使すれば0→100km/hを9秒台で走り切る動力性能を誇る(左)ハイデッキで、スパッと断ち落とされたような彫刻的なリアスタイルが特徴的(右)
クライスラーの車というとジープ ラングラー、チェロキー、グランドチェロキーやボイジャーなどRV系の車やダッジ バイパー、PTクルーザーなど遊び心のある車が日本では知られている。
しかし、アメリカでは4ドアセダンの分野でもスポーティモデルのヒット作があり、知名度も高い。その代表的モデルがこの「300M」だ。大胆なウエッジシェイプのスタイリングとスポーツイメージの強い車作りは、トヨタのアリストとオーバーラップしてくる。 オールアルミニウム製のV6SOHC24バルブ3.5Lエンジンは252psの最高出力と34.7kg-mの最大トルクを得ており、マニュアルモード付きの4速AT(オートスティックシフト)を駆使すれば、0→100km/hを9秒台で走りきる動力性をもつ。
高級感と懐かしさが同居する演出が施されている
↑センターの時計はアナログのクラシカルタイプ。メーター類は回転計が中央にある(左)3.5LのV6、SOHエンジンは24バルブ方式。一気に600回転まで吹け上がる(右)
4000rpmからのエグゾースト音はセミレーシングカー的な迫力があった。ボディ剛性も前モデルと比べて向上し、4輪ストラットのサスペンションによってやや重めの操舵力と、しなやかなロールをもった走りを実現している。また、4輪ディスクブレーキとともに、ワインディングのスポーツ走行も無理なくこなす。このときに感じたのは、運転のしやすだ。一見、運転しづらそうなスタイリングだが、フロントピラーの死角も少なく、ボディの大きさもあまり感じない。 実際には全長5mを超えるビッグセダンだが、ドライバーとの一体感がある。これまでのアメリカ車とは少し違う、ヨーロピアンテイストの車だ。
ソフトタッチをテーマにしているというインテリアも、クロームで縁どられたホワイトメーターやクラシカルな時計などで、高級感と懐かしさを演出している。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | 300M |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 5015×1910×1420 |
ホイールベース(mm) | 2870 |
車両重量(kg) | 1670 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | V6SOHC |
総排気量(cc) | 3517 |
最高出力[ps/rpm] | 252ps/6450rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 34.7kg-m/4000rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 7.5 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/64 |
車両本体価格 | 445.0万円 |
石川真禧照の責任採点
コンセプト | 3点 | 取り回し | 4点 | 加速性能 | 4点 | ブレーキ性能 | 3点 |
フィニッシュ | 4点 | 操作系の使い勝手 | 3点 | 乗り心地 | 3点 | 環境対策 | 3点 |
前席居住性 | 4点 | ラゲージルーム | 3点 | 操縦安定性 | 4点 | 燃費 | 4点 |
後席居住性 | 3点 | パワー感 | 3点 | 高速安定性 | 3点 | ステータス | 3点 |
内装の質感 | 4点 | トルク感 | 3点 | しっかり感 | 3点 | コストパフォーマンス | 4点 |
得点合計 | 68/100 |
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