フォード クーガ (島下泰久)【ニューモデル試乗】
カテゴリー: フォードの試乗レポート
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2013/09/16
快適性や燃費よりスタイリングやハンドリング重視のSUVであるという意味ではわがままで選ぶ車とも言えるけれど、それは大人の選択としてはクエスチョンマークが付く。ドアやステアリングの重さも、自分はいいけど奥さまが運転するには…というわけで、ちょっと辛めに
通向けSUVの新型はさらにマニアック度アップ
スタイリッシュな外観が目を引く
いかにもヨーロッパ フォードらしい走りとパッケージングへのこだわりが好印象だったクーガの新型は、従来と同様にまずはスタイリッシュな外観が目を引く。
フォーカスでも謳われている“キネティックデザイン”は、こちらのほうがアクが少なく素直にイイ感じ。インテリアも、やはりフォーカスほどうるさく感じないのは目線が高いせいだろうか?
エンジンは従来の2.5Lターボから1.6Lターボへ変更されたが、実用域での力感は十分。もっと6速ATを早めにシフトアップさせるECOモードがあってもいいと思ったほどだ。何しろ燃費は従来の2割増しとはいえ、9.8km/Lでしかない。
どこかに何か光るモノが欲しいなあ
乗り心地は、街中では硬めに感じられる。ロードノイズも含めてフォードらしいとも言えるが、ゆったり走っているときは、もっとくつろがせてほしい。
ならばとフットワークには期待していたのだが、個人的にはあまり口に合わなかった。乗り心地が硬いわりに姿勢変化は小さくなく、シャープなステアリングと相まって、よく曲がる一方で挙動は何だか落ち着きがない。もっと、ひたひたと路面をつかんで離さない、そんな走りの方がSUVにはふさわしいのでは?
低速域用の追突回避自動ブレーキや、両手がふさがっていても開けられる自動テールゲート等々、装備はそれなりに充実しているけれど、このクラスの鉄板商品であるフォルクスワーゲン ティグアンや、BMW X1を差し置いて選ばせるだけの強い誘引力があるかと言えば、正直言って疑問。
カッコは良いんだけど…もうひとつ、どこかに何か光るモノが欲しいなあというところだ。
SPECIFICATIONS
グレード | Titanium | ||
駆動方式 | 4WD | ||
トランスミッション | 6AT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 4540×1840×1705 | ||
ホイールベース(mm) | 2690 | ||
車両重量(kg) | 1720 | ||
乗車定員(人) | 5 | ||
エンジン種類 | 直4DOHCターボ | ||
総排気量(cc) | 1595 | ||
最高出力[ps/rpm] | 182/5700 | ||
最大トルク[N・m/rpm] | 240/1600-5000 | ||
車両本体価格(万円) | 385 |