フォード クーガ (大谷達也)【海外試乗】
カテゴリー: フォードの試乗レポート
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2013/06/18
一人で峠に行ったら間違いなく飛ばしてしまうけど、本当は家族思いで、普段は安全運転に徹している真面目なオトーさんにぴったり。きっと家族への思いやりで選ぶ1台でしょう
さらに「深化」した走り重視のコンパクトSUV
「いい機械を作る」ことにかけては超真面目
人にいろいろな性格があるのと同じように、自動車メーカーにも様々なキャラクターや立ち位置がある。いわゆるヨーロッパ・フォードは、やや地味な存在ながらも「いい機械を作る」ことにかけては超真面目で、特に走りに関係する部分は手間暇惜しまず作り込む傾向が強い。
そんなフォードにもグローバル化の波が押し寄せ、現在は「One Ford」という名のもとにヨーロッパ生まれやアメリカ生まれという区別は消え去っているそうだが、その名残は今もしっかりと見いだすことができる。
例えばクーガはヨーロッパ・フォードの血筋を脈々と受け継ぐコンパクトSUV。2010年に導入された初代は200psを発生する2.5L 5気筒ターボを積んでいて、フォーカスでいえばスポーティモデルの“ST”に相当するくらい元気な走りで人気を博してきた。
DNAを引き継ぎつつ格段に洗練
2代目クーガはそのスタイリングに表れているとおり、初代のDNAをしっかりと引き継ぎつつも、格段に洗練の度合いを深めた。
現行型では「元気な走りの代償」として乗り心地に荒削りな部分がわずかに残っていたけれど、新型はそれもすっかり影を潜めてマイルドになり、実に快適。ロードノイズも格段に小さくなっていた。
エンジンは大幅にダウンサイジングされて1.6L 4気筒ターボのエコブーストを搭載するが、その2L版がエクスプローラーを楽々と走らせることからも想像できるとおり、走りは実に軽快。6速ATとのマッチングも良好だった。
今年後半と予想される日本導入がいまから待ち遠しい1台である。
SPECIFICATIONS
グレード | Titanium | ||
駆動方式 | 4WD | ||
トランスミッション | 6AT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 4540×1840×1710 | ||
ホイールベース(mm) | 2690 | ||
車両重量(kg) | 1720 | ||
乗車定員(人) | 5 | ||
エンジン種類 | 直4DOHCターボ | ||
総排気量(cc) | 1600 | ||
最高出力[ps/rpm] | 182/5700 | ||
最大トルク[N・m/rpm] | 240/1600-5000 |