フォード モンデオ【プレイバック試乗】
カテゴリー: フォードの試乗レポート
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2010/06/10
コンセプト
期待に応える追加モデル。2.5LのV6エンジン搭載
ヨーロッパをメインマーケットにしているモンデオは2000年に現行のスタイルとなった。日本でのデビューは2001年。2Lエンジンを搭載しての登場だったが、その大きなボディにはやや非力な感じは否めなかった。そこで今回、4ドアセダンとステーションワゴンのそれぞれに2.5LのV6エンジンを搭載した「V6 ギア」を追加、ラインナップの充実を実施している。ミッションは新開発のマニュアルモード付き5速AT。このATはセンサーが運転状況や走行条件などを判断し、10タイプのモードから最適なシフトパターンを選択。学習機能まで備わる優れものである。このほかV6専用装備としてオートレベライザー付きHIDヘッドランプ、ESP(横滑り防止装置)も採用。ワゴンにはフロントワイパーと連動するオートリアワイパーも備わる。
室内&荷室空間
余裕の荷室スペースはマークIIやM・ベンツを凌ぐ
モンデオワゴンのボディはマークIIのワゴン(ブリット)よりも50mmも幅が広い。リアのラゲージスペースも奥行きは1m以上あり、左右の幅は1.1~1.4mもある。これなどはM・ベンツのEクラスワゴンに匹敵する広さだ。ゲートの開口部も割と低い位置から開くので、これも十分に使いやすいといえる。セダンのトランクスペースはワゴンほどには広くないが、それでも1m以上の奥行き、幅を確保しており、やはりEクラスのセダンよりも広い。ただし開口部はワゴンより10cm以上も高いので、重量物の出し入れはちょっとつらいかも。
リアシートはワゴン、セダンともに6:4分割で背もたれを前に倒すことが可能。座面は一体式で引き起こすこともできる。シートはフロント、リアともにサイズはたっぷりとしている。
ドライブフィール
Dレンジで満足できる新採用5速ATの走り
2Lモデル比25ps、3.0kg-mアップとなる2.5Lモデルは、最高出力/最大トルクで170ps/22.4kg-mを発生。車両重量はワゴン、セダンともに90kg増となるが、加速性能では10%程度改善された。5速ATはDレンジとマニュアルモードを備える。マニュアルモードは前に倒してシフトダウン、後ろに引くとシフトアップというスポーツシフトで、BMWのM3などと同じポジションとなる。
2.5LのV6エンジンはスムーズに6500回転まで吹け上がり軽快な印象。しかも5000回転でもエンジン音の高まりは少なく、上級モデルの上品さも持ち合わせる。 サスペンションはコーナーでのロールはしなやかで安定感があり、ワゴンでもスポーティな走りは十分に味わえる。マニュアルモードもよいが、Dレンジでも満足。
こんな人にオススメ
輸入車に乗る楽しみというのは人によって様々。では、モンデオに乗る楽しみは?というと、国産車では味わえないフィーリングを体感することに尽きる。また、ブランドではなく実用性重視の輸入車に乗る、というちょっと“通”っぽい選択も自慢できるかも。M・ベンツCクラスやBMW3シリーズよりも広さや経済性が上である点も見逃せない。SPECIFICATIONS
グレード | ワゴン V6 ギア |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4805×1810×1470 |
ホイールベース(mm) | 2755 |
車両重量(kg) | 1560 |
乗車定員 | 5人 |
エンジン種類 | V型6気筒DOHC |
総排気量(cc) | 2494 |
最高出力 | 125kW(170ps)/ 6000rpm |
最大トルク | 220N・m(22.4kg-m)/4250rpm |
車両本体価格 | 338.0万円 |
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