ボルボといえばの、青き特別仕様車

  • ボルボ XC70 オーシャンレース・エディション 走り|ニューモデル試乗
  • ボルボ XC70 オーシャンレース・エディション リアスタイル|ニューモデル試乗
シティセーフティはレーザーで前方を監視、低速時の追突を未然に回避もしくはダメージを軽減する装備。ドライバーがブレーキを踏まない場合、自動でブレーキを作動させる
「ボルボ・オーシャンレース」とは、地球一周半もの距離を競う世界で最も過酷なヨットレースのことだ。11回目となった2011-2012シーズンは、昨年11月にスペインのアリカンテを出航し、今年7月にアイルランドにて成功裏に全日程を終了している。

これを記念して設定されたのが、特別限定車「オーシャンレース・エディション」で、全4車種(V60/XC60/V70/XC70)をラインナップ、限定台数はそれぞれ300/30/200/30台となっている。レースは3年(以前は4年)に一度の開催となっており、この限定車の設定は、2001年、2005年、2008年に続き今回が4回目だ。

最新の13年モデルをベースにボディカラーの「オーシャンブルーメタリックII」をはじめ本革シートやアルミニウムパネルなど数多くの専用品を備えている。

その乗り味も設えも、ボルボの最上級

  •  ボルボ XC70 オーシャンレース・エディション インパネ|ニューモデル試乗
  • ボルボ XC70 オーシャンレース・エディション ラゲージ|ニューモデル試乗
専用レザーシートはベージュとブラックから選択可能。モニター画面には起動時にオーシャンレースのロゴが表示されるなど特別感も演出されている
試乗したのは、この4車種のうちXC70ベースのもの、649万円也。専用装備は数あれど、“VOLVO OCEAN RACE”の文字が刻まれているのは、フロントフェンダーに備わる専用のエンブレムと、スカッフプレート、ラッゲジカバーくらい。もちろんボディカラーが専用なのだから、見る人が見ればわかるのだが、いかにも限定車よろしく派手派手しくないのがうれしい。

4車種で唯一、3L直6ターボ+6ATさらにアダプティブシャシーを搭載するその乗り味は、やはりもっとも上質。ベース車両が639万円なのだから、圧倒的にお買い得である。

13年がベースのためシティセーフティは進化版を装備するが、ヒューマン・セーフティや全車速追従機能付ACCなどがまとめられて20万円と安価になったオプション、セーフティ・パッケージの選択はくれぐれもお忘れなく。

SPECIFICATIONS

主要諸元のグレード XC70 OCEAN RACE EDITION
全長×全幅×全高(mm) 4840×1890×1605
車両重量(kg) 1920
エンジン種類 直6DOHCターボ
総排気量(cc) 2953
最高出力[ps/rpm] 304/5600
最大トルク[Nm/rpm] 440/2100-4200
車両本体価格 649万円
Tester/藤野太一  Photo/向後一宏