フィアット クーペフィアット ターボプラス 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: フィアットの試乗レポート
タグ: クーペ
2008/09/03
※この記事はカーセンサー関東版18号2000年5月18日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
レーシーなプッシュボタン式スターターでラテンの血統が甦る!!
↑低速域からもりもりとトルクがあり、しかもFFなだけにアドレナリン値は高い(左)タイヤのワイド化で、高速走行時のスタビリティもさらに高められている(右)
やっぱりイタ車は、元気で陽気に限る。例えば、フィアットがクーペフィアットのスペシャルバージョンとして放ったこのターボプラスなんかは、まさにそんな一台といえるだろう。日本では1999年の東京モーターショーでデビューしたこのクルマは、正真正銘ラテンの血が流れる、完全無欠のイタリアンクーペなのだ!2Lの直列5気筒20バルブDOHCターボエンジンは、低速域からもりもりとトルクがあって、前輪駆動なだけにアドレナリン値は高く、アクセルをガバッと踏み込むにはかなりの勇気がいるはずだ。
しかも、このターボプラスではきめ細かくギア配置された6速MTが奢られているだけに、どんなシーンでもその興奮を楽しむことができる。妙に従順なクルマでは味わえない刺激が、そこにはあるのだ。
6速MTの採用など、ターボプラスならではのアイテムを装備
↑レーシングマシン風の、プッシュボタン式のスターターが気分を盛り上げる(左)低回転から非常にトルクフル。6速MTの採用により、その魅力はさらに増した(右)
といっても、その刺激は決してリスクを伴うものではない。ノーマルの205/50ZR16から225/45ZR16にワイドアップされたタイヤが、しっかりと路面をホールドしていて、このターボプラスの魅力をたっぷりと楽しませてくれる。格子状から網目状に変わった新デザインのグリルをはじめ、フロントスポイラーとサイドスカートの装着によって、さらにアグレッシブになったエクステリア。スポーティなコックピットにはホワイトメーターを装備。レカロ製の赤いトップステッチをあしらった、セミバケットタイプのシートも備えた。これらがターボプラスならではのアイテムだ。
さらに、レーシーなプッシュボタン式に変更されたスターターでエンジンに火を入れれば、元気で陽気なラテンの血統が甦るのだ!
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | 2.0 ターボプラス |
駆動方式 | 2WD(FF) |
トランスミッション | 6MT |
全長×全幅×全高(mm) | 4250×1765×1355 |
ホイールベース(mm) | 2540 |
車両重量(kg) | 1330 |
乗車定員(人) | 4 |
エンジン種類 | 直5DOHCターボ |
総排気量(cc) | 1996 |
最高出力[ps/rpm] | 220ps/5750rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 31.0kg-m/2500rpm |
10・15モード燃費(km/L) | ー |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/63 |
車両本体価格 | 389.0万円 |
島田親吾の責任採点
コンセプト | 4点 | 取り回し | 3点 | 加速性能 | 4点 | ブレーキ性能 | 4点 |
フィニッシュ | 4点 | 操作系の使い勝手 | 3点 | 乗り心地 | 3点 | 環境対策 | 2点 |
前席居住性 | 4点 | ラゲージルーム | 3点 | 操縦安定性 | 3点 | 燃費 | 3点 |
後席居住性 | 2点 | パワー感 | 3点 | 高速安定性 | 4点 | ステータス | 4点 |
内装の質感 | 4点 | トルク感 | 5点 | しっかり感 | 3点 | コストパフォーマンス | 4点 |
得点合計 | 69/100 |
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