シトロエン DS4 【ニューモデル試乗】
カテゴリー: シトロエンの試乗レポート
2011/09/30
シトロエンらしさはDSシリーズにて…
クラスを上回る質感高いインテリア。廉価グレード“シック(156ps)”には、シングルクラッチ式のパドルシフト付き6速EGSを搭載。写真の上級仕様“スポーツシック(200ps)”には6速MTが設定される
どうして新型C4が、あまりにもひっそりと、あまりにもアッサリ味に(とはいえ中身は濃かったが)フルモデルチェンジしてしまったのか。その理由がDS4の登場で明らかになっただろう。つまり、これまでのC系はコンサバデザインに徹して(シトロエンと言えども)数を稼ぎましょう、と。それじゃシトロエンファンが黙っちゃいないというわけで、飛び切りぶっ飛んだデザイン&コンセプトのモデルをシリーズ化しましょうか、と。それがすなわちDSシリーズの本性だ。
名前が表している通り、C4がベース。何とも表現のしづらい、従来のカテゴリー枠に収まらないスタイリングが魅力で、ひとめボレ以外受け付けない、らしい。X6を小さくしたようなカタチは、なんと言ってもリアドアから後ろが見どころだ。このシャープなウィンドウラインとマッシブなドア形状を出すために、リア窓は開けさせないときた!
写真はレザーが標準となるスポーツシックのシート。前席にはスポーティなバケットタイプのものが奢られる。SUVの高い車高とクーペのようなスタイルを兼ね備えたボディは全長4275×全幅1810×全高1535mm。後席のドアノブをウィンドウに隠すことで2ドアクーペかのような造形とした
ズバ抜けていいインテリア。走りは6MTで、ぜひ
何たるこだわり、無鉄砲。そこが偏屈変態=シトロエンらしさだよん、なんて無責任なことばっかりは言っていられない。最近ありがちな“顔以外気に入ったぞ!”という気持ちで乗り込めば、インテリアは極上品。デコの日焼けが気になるパノラミックウィンドウは、それでも開放感抜群で、その下のダッシュボードも格好よく、シフトレバー周りも小粋で素晴らしい!インテリアだけ、わが家のジムニーに移植したいよ。走りの方も、すこぶる良かった。ただし200psのスポーツシック6MTの方。内外装がここまでぶっ飛んでいれば、やっぱり走りの方も少々おキレになった方がいい、というわけで、吸い込みの気分がいいマニュアルシフトを操ってのドライブは、なかなか強烈。
粘ってフラットなハンドリングなどは、目線の高いスポーツカーだ。ちんたらドン臭い2ペダルに乗っている場合じゃないって!
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | スポーツシック | |
全長×全幅×全高(mm) | 4275×1810×1535 | |
車両重量(kg) | 1400 | |
エンジン種類 | 直列4気筒DOHC+ ターボ | |
総排気量(cc) | 1598 | |
最高出力[ps/rpm] | 200/5800 | |
最大トルク[kg-m/rpm] | 28.0/1700 | 車両本体価格 | 345.0万円 |
シトロエン DS4 【ニューモデル試乗】/試乗レポート
あわせて読みたい
- 【トヨタ タンクの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
- 【試乗】新型 日産 ノート|市販モデルではプロトタイプのネガ部分が消え、スタビリティの高さが際立った
- 9年連続エンジン・オブ・ザ・イヤー2.0~2.5L部門賞を受賞した「2.5L直列5気筒TFSIエンジン」搭載の狙い目モデル3選
- 【試乗】新型 フォルクスワーゲン T-Cross│「TさいSUV」はハッチバックよりもどこが欲張りか? 実際に乗って考えた
- 今はもう中古車でしか味わえない高純度FR、国産を代表するミドルセダンのレクサス GS【Back to Sedan】
- 掲載率1%未満! 大人気コンパクトカーの2代目日産 ノートを狙うなら、激レアグレードも要チェック!
- 元教習指導員オススメ! 総額100万円以内で買える“脱ペーパードライバー”にぴったりなモデル【SUV編】
- 【試乗】新型 アウディ A1 スポーツバック│エントリークラスの常識を覆す数々の装備は、ハッチバックの可能性を大きなものに!
- 先々代ルノー ルーテシア ルノー・スポールは「フランス車好き」にとっては最後の楽園か?【NEXT EDGE CAR】
- 【名車への道】’11 アバルト 695 トリブート・フェラーリ