メルセデス・ベンツCL600 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: メルセデス・ベンツの試乗レポート
タグ: セダン
2008/09/10
※この記事はカーセンサー関東版20号2000年6月1日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
V12エンジンのスムーズさと、先進機構による安定感で究極の走りに
↑アクティブボディコントロールにより、ロールやピッチングがほとんど感じられない(左)個性的なCピラー回りの造形がよくわかる。強い存在感があるスタイリングだ(右)
メルセデス・ベンツ製2ドアクーペのトップモデル、CLがフルモデルチェンジされ、日本市場への正規輸入が開始された。日本仕様のCLは306psのV型8気筒を搭載するCL500と、今回発売される、待望の新世代V型12気筒を367psの最高出力で搭載するCL600の2モデルだ。ちなみにこの2タイプのエンジンは、いずれも環境&燃費重視型の1気筒3バルブのSOHCだ。今回試乗したのは、トップモデルのCL600。実際にこの新型CL600を目前にしてみると、まずはそのスタイリングがセダンボディのSクラスと同様に、旧型よりさらにスタイリッシュな印象を強めているのがわかる。特徴的なのはやはりCピラー回りの処理だ。CLのホイールベースはSクラスの標準ボディよりも60mm短く、それも新型CLのスタイルをよりスポーティなものに演出する大きな要因となっている。
シートを含め、CLのためのスペシャルなインテリアはゴージャスの一語
↑メーターパネルはセダンのSクラスと共通のデザイン処理が施されている(左)メルセデス・ベンツの新世代V12エンジンは、CL600にSクラスより早く搭載された(右)
インテリアはまさにゴージャスの一語に尽きる。計器類やコントロールスイッチはSクラスのそれと共通のデザインだが、それ以外の部分はシートも含めて、CLのためのスペシャルとなっている。注目のV型12気筒エンジンは、まさに究極的なスムーズさを披露する。機構面で最大の特徴となっている片側バンク(つまり6気筒分)を適時休ませるシリンダーカットオフ機構の制御も実に自然だ。そして、もう一つ見逃してはならない機構が、アクティブボディコントロール。コーナリング時や加減速時にロールやピッチングがほとんど感じられないのも、この先進機構の恩恵によるもの。 その仕上がりには、まさに一点の曇りもない。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | CL600 |
駆動方式 | 2WD(FR) |
トランスミッション | 5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 5000×1855×1400 |
ホイールベース(mm) | 2885 |
車両重量(kg) | 1910 |
乗車定員(人) | 4 |
エンジン種類 | V12 SOHC |
総排気量(cc) | 5785 |
最高出力[ps/rpm] | 367ps/5500rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 54.1kg-m/4250rpm |
10・15モード燃費(km/L) | ー |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/88 |
車両本体価格 | 1720.0万円 |
山崎元裕の責任採点
コンセプト | 4点 | 取り回し | 4点 | 加速性能 | 5点 | ブレーキ性能 | 4点 |
フィニッシュ | 5点 | 操作系の使い勝手 | 5点 | 乗り心地 | 5点 | 環境対策 | 4点 |
前席居住性 | 5点 | ラゲージルーム | 4点 | 操縦安定性 | 5点 | 燃費 | 4点 |
後席居住性 | 2点 | パワー感 | 5点 | 高速安定性 | 5点 | ステータス | 5点 |
内装の質感 | 4点 | トルク感 | 5点 | しっかり感 | 5点 | コストパフォーマンス | 4点 |
得点合計 | 89/100 |
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