【試乗】新型 メルセデス・ベンツ GLB|見た目も走りもマッチョなプレミアムSUV
2020/10/25
▲2020年6月に発売となった新型メルセデス・ベンツ GLB。自動車テクノロジーライターの松本英雄氏による公道試乗の模様をレポートGLSばりの力強いスタイリング
昨年末に、メルセデス・ベンツの新しいサブコンパクトクラスのクロスオーバーSUVとして販売を開始したGLB。
横置きFFタイプである、Aクラスのプラットフォームをベースにしている。
SUVとして使い勝手を拡張するため、弟分のGLAよりも100mmホイールベースを伸ばして、3列シートのクロスオーバーSUVに仕立てたモデルだ。
スタイリングもAクラスのようなエモーショナルな造形というより、メルセデスのフラッグシップSUVであるGLSのような、ボクシーで力強い骨格を感じさせる。
日本で販売されるGLBには、FFモデルと4MATICの4WDモデルがある。
FFモデルは「200d ディーゼルターボ」といい、150馬力のディーゼルユニットが搭載されている。
一方、ガソリンモデルの「250 4マチック スポーツ 4WD」は、2L ターボエンジンから224馬力と、3.5Lクラスのトルクを発揮する。今回はこちらのグレードに試乗した。
▲高速と市街地を走行し、その実力を試した
▲迫力あるフロントフェイス
▲重心の低さをイメージさせるリアデザイン
▲直列4気筒の2Lエンジン+ターボの組み合わせSUVながらスポーティな走り
メルセデスの中で、3列シートを備えるモデルとしては最小サイズのGLB。
身長が173cmの編集者が3列目に座ってみる。さぞかし体育座りのようにひざが上にくるような窮屈なスタイルかと思いきや、足元が下がっており問題なさそうな姿勢だった。
いざカメラマンと3人乗車で出発する。エンジンを始動すると静粛性はとてもいい。
アクセルに足をのせてゆっくりスタートだ。DCT特有の唐突なつながりは、従来型の7速DCTよりも滑らかになったと感じる。
ターボラグは全く感じられない。トルクを抑えつつ気持ちよくシフトアップを繰り返す。
一般道から有料道路へ合流だ。本線へのアプローチ距離が短いためにアクセルを深く踏んで加速した。スポーティなエンジンサウンドが、一瞬SUVであることを忘れさせるほどシャープで小気味よい。
このロバストなスタイルにふさわしい、力強さを感じるパワーユニットだ。
▲直線基調のボディラインは力強い印象を与えるだけでなく、室内空間の広さにも寄与している
▲足元のスペースが工夫されている3列目
▲3列目を起こした状態でも収納スペースは残る全幅の長さを感じさせない取り回し
機関系と合わせてもうひとつ、SUVであるがスポーティな味付けになっているのがサスペンションだ。
ただし、路面からの細かな凹凸に対しては従順に反応を示し、ゴツゴツとした印象は皆無である。
発進の加速とカーブからの加速に対して、ロードホールディングがとてもいい。
FF特有の、フロントのトラクションが薄くなるようなことはない。
だがこれは、FFの「200d ディーゼルターボ」で改めて評価したい。
これだけ締め上げられたサスペンションとロングホイールベース化による恩恵で、1845㎜という全幅が嘘のように一回り小さく感じられるハンドリングだ。
エッジや抑揚を少なくした柔らかなボディスタイルは、実質的に飽きがきにくい。7人乗りの本物志向の装備とスタイリングが腰を据えた雰囲気をもたらす。本来のSUVというのは力強くこういうものではないか。
しかも、ドライビングはSUVとは思えない。見た目じゃない本質的なFFベースのSUVが250 4マチック スポーツである。
▲上り坂でも見掛け倒しではない力強さを発揮した【試乗車 諸元・スペック表】
●GLB 250 4マチック スポーツ 4WD
| 型式 | 5BA-247647M | 最小回転半径 | 5.5m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | 4WD | 全長×全幅×全高 | 4.65m×1.85m×1.7m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.83m |
| ミッション | 8AT | 前トレッド/後トレッド | 1.6m/1.61m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1760kg |
| シート列数 | 3 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 7名 | 車両総重量 | -kg |
| ミッション位置 | コラム | 最低地上高 | 0.2m |
| マニュアルモード | ◯ | ||
| 標準色 |
ポーラーホワイト、デジタルホワイト、コスモスブラック、デニムブルー、イリジウムシルバー、マウンテングレー、ギャラクシーブルー |
||
| オプション色 |
- |
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| 掲載コメント |
- |
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| 型式 | 5BA-247647M |
|---|---|
| 駆動方式 | 4WD |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | 8AT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | ポーラーホワイト、デジタルホワイト、コスモスブラック、デニムブルー、イリジウムシルバー、マウンテングレー、ギャラクシーブルー |
| オプション色 | - |
| シート列数 | 3 |
| 乗車定員 | 7名 |
| ミッション 位置 |
コラム |
| マニュアル モード |
◯ |
| 最小回転半径 | 5.5m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.65m×1.85m×1.7m |
| ホイール ベース |
2.83m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.6m/1.61m |
| 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 車両重量 | 1760kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | -kg |
| 最低地上高 | 0.2m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | 260 | 環境対策エンジン | - |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
| 過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 60リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 総排気量 | 1991cc | 燃費(WLTCモード) | 12km/L └市街地:8.8km/L └郊外:12.1km/L └高速:14km/L |
| 燃費基準達成 | - | ||
| 最高出力 | 224ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
350(35.7)/4000 |
| エンジン型式 | 260 |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC |
| 過給器 | ターボ |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 1991cc |
| 最高出力 | 224ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
350(35.7)/4000 |
| 環境対策エンジン | - |
| 使用燃料 | ハイオク |
| 燃料タンク容量 | 60リットル |
| 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 12km/L └市街地:8.8km/L └郊外: 12.1km/L └高速: 14km/L |
| 燃費基準達成 | - |

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
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