※この記事はカーセンサー関東版22号2000年6月15日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです

走りに大きな変更はないが、内外装はより高品質に!!

  • トヨタ ビスタ 走り|ニューモデル試乗
  • トヨタ ビスタ リアスタイル|ニューモデル試乗
↑1.8Lエンジンは出力がわずかに向上しているが、体感できるほどではない(左)リアコンビランプのデザインを変更し、セダンとワゴンの個性を強調している(右)
ビスタおよびビスタアルデオが、内外装のリファインを中心としたマイナーチェンジを受け、より魅力あふれるモデルに生まれ変わった。エクステリアでは、新たにメッキフロントグリルが豪華さをアピール。さらにヘッドライトやバンパーの形状を変更し、より風格のある雰囲気の顔つきを作り上げている。リア部分ではコンビネーションランプの意匠が変更され、こちらも高品質な印象を与えている。

一方インテリアでは、最大6人乗車できるマルチパーパスベンチシートを設定したほか、ボイスナビをDVD化するなど、装備を充実。1.8Lエンジンも、「平成12年度基準排出ガス25%低減レベル」を達成し、より環境に優しいクルマとしている。

キャラクターにふさわしい、洗練度の高い走りと乗り心地を提供

  • トヨタ ビスタ/ビスタアルデオ インパネ|ニューモデル試乗
  • トヨタ ビスタアルデオ エンジン|ニューモデル試乗
↑インパネは基本的には変更はなし。ただしナビシステムはDVD方式を採用している(左)セダンが高級感を目指したのに対し、ワゴンはスポーティ感を目指している(右)
今回は内外装が中心のマイナーチェンジだけに、走りに大きな変化はない。ゆえにその走りは以前と同様のもので、優れた乗り心地の良さがしっかりと確保されており、滑らかな乗り味を提供してくれる。また1.8Lエンジンは出力がわずかに向上しているが、これは正直、誰もが体感できるほどの違いではなかったといえる。

ビスタとアルデオ、搭載エンジンや駆動方式の違いによって走りの感覚は微妙に異なるが、今回試乗したかぎりでは、ワゴンの4WD、2L 3S-FEエンジン搭載車の走行フィーリングが優れていた。一方2L、D-4エンジン搭載のセダンは足回りのややゴツゴツした感じが気になった。

とはいえ、違いはあくまで微細なレベル。基本的にはそれぞれのモデルのキャラクターにふさわしい、洗練度の高い走りと乗り心地の良さを提供してくれるモデルに仕上がっている。

SPECIFICATIONS

主要諸元のグレード セダンN180L
駆動方式 2WD(FF)
トランスミッション 4AT
全長×全幅×全高(mm) 4670×1695×1505
ホイールベース(mm) 2700
車両重量(kg) 1220
乗車定員(人) 5
エンジン種類 直4DOHC
総排気量(cc) 1794
最高出力[ps/rpm] 136ps/6000rpm
最大トルク[kg-m/rpm] 17.4kg-m/4200rpm
10・15モード燃費(km/L) 15.0
ガソリン種類/容量(L) 無鉛レギュラー/60
車両本体価格 201.5万円

河口まなぶの責任採点

コンセプト 4点 取り回し 3点 加速性能 3点 ブレーキ性能 3点
フィニッシュ 4点 操作系の使い勝手 4点 乗り心地 4点 環境対策 3点
前席居住性 4点 ラゲージルーム 4点 操縦安定性 4点 燃費 3点
後席居住性 4点 パワー感 3点 高速安定性 4点 ステータス 3点
内装の質感 4点 トルク感 3点 しっかり感 3点 コストパフォーマンス 3点
得点合計 70/100
(Tester/河口 まなぶ Photo/渡邉 英昭)