※この記事はカーセンサー関東版2001年12号(3月22日)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです

足回りの強化と剛性アップによりノーマルにないスポーツテイストに

  • トヨタ マークII フォーチュナ 走り|ニューモデル試乗
  • トヨタ マークII フォーチュナ インパネ|ニューモデル試乗
↑ベース車のiR-Vスポーティさよりも居住性を重視するコンセプトとなり、高めのルーフをもつサッシュ付きの4ドアセダンに変身した(左) インパネやドアトリムがベースモデルの木目調からメタル調に変更された(右)
モデリスタのコンプリートモデル、マークII フォーチュナは2.5グランデiR-V、iR-Sベースで「大人のためのスポーツセダン」を狙う。スポイラーなどエアロパーツデザインがこの種のスポーツセダンとしては控えめなのもそのためだ。

サスペンションは15mmローダウンされ、スプリングも前が17%、後ろが28%強化されている。タイヤは1インチアップでダンロップSPスポーツ9000(前225/40ZR18、後255/35ZR18)を、オリジナルアルミホイールに装着する。これを履きこなすためのボディ剛性向上策として、生産段階で専用リアクロスメンバーを装着するが、これこそメーカー系のカスタムカーならではだろう。

乗り込むとインパネのメタル調アクセントパネルが目に飛び込んでくる。シート地はエクセーヌで、表皮色はチャコールかブラックの選択が可能。

ノーマルにはないスポーツテイスト

  • トヨタ マークII フォーチュナ エンジン|ニューモデル試乗
  • トヨタ マークII フォーチュナ リアスタイル|ニューモデル試乗
↑2.5Lターボ。ターボ、自然吸気ともにエンジンには変更点はない(左) コンビテールストップレンズをスモークにするなど細部にもこだわりが(右)
試乗車はiR-Vベース。オプションのARC製チタンマフラーが装着されていたので、アイドリングから迫力ある音が室内にも響いてくる。こればかりは大人っぽいとはいえない。

乗り心地は意外と良い。フラットというほどに洗練されてはいないが、凹凸の乗り越えなどでも入力感は小さいし、あまり揺すられる感じはない。また、ステアリング操作に対する反応もシャープすぎず、高速道路などで神経質な動きとは無縁だった。激しいコーナリングを行うチャンスはなかったので真のシャーシ能力は知れなかったが、ノーマルにはないスポーツテイストが加味されている点は魅力。またノーマルの40万円高でこの内容はかなりお得感がある。

SPECIFICATIONS

主要諸元のグレード iR-Vフォーチュナ(4AT)
駆動方式 FR
トランスミッション 4AT
全長×全幅×全高(mm) 4735×1760×1445
ホイールベース(mm) 2780
車両重量(kg) 1540
乗車定員(人) 5
エンジン種類 直6DOHCターボ
総排気量(cc) 2491
最高出力[ps/rpm] 280ps/6200rpm
最大トルク[kg-m/rpm] 38.5kg-m/2400rpm
10・15モード燃費(km/L) -
ガソリン種類/容量(L) 無鉛プレミアム/-
車両本体価格 376.0万円

斉藤 慎輔の責任採点

コンセプト 4点 取り回し 3点 加速性能 5点 ブレーキ性能 3点
フィニッシュ 4点 操作系の使い勝手 4点 乗り心地 3点 環境対策 2点
前席居住性 4点 ラゲージルーム 4点 操縦安定性 4点 燃費 3点
後席居住性 3点 パワー感 5点 高速安定性 4点 ステータス 4点
内装の質感 4点 トルク感 4点 しっかり感 3点 コストパフォーマンス 4点
得点合計 74/100
(Tester/斉藤 慎輔 Photo/桜井 健雄)