トヨタ クルーガー V 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: トヨタの試乗レポート
タグ:
2009/07/13
※この記事はカーセンサー関東版1号(2001年1月4日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
走りの軽快さはハリアーより上! アクティブでカジュアルなSUV
↑ミドルセダンのFFプラットフォームにオフロード性能をプラスしたSUV(左)ハリアーより長いホイールベースと後席スライド機構が余裕の荷室容量を実現(右)
トヨタはハリアーによって乗用車ベースの高級SUVという新しいジャンルを開拓した。では、同じエンジンを積むクルーガーVはハリアーと何が違うのか?ひと言で言うと、より若々しくアクティブなキャラクターに仕立てているのがキモ。
高級だけどちょっとオジサン臭い面もあるハリアーと比べると内外装の雰囲気はカジュアルだし、機能面でもハリアーを凌ぐクラストップレベルのラゲージスペースが、アクティブなライフスタイルを強力にサポートしてくれる。
力強いデザインが特徴のミドルサイズSUV
↑インパネ回りはハリアーに近い印象。しかし細かい部分のデザインはずっと若々しい(左)2.4L直4 でも走りに不足はないが、V6のスムーズさにも捨てがたい魅力が(右)
エンジンは2.4L直4と3L V6の2種類で、それぞれにFFと4WD、ノーマルサスとスポーツサス(Sパッケージ)が用意される。試乗したのは直4FFとV6 4WD のS パッケージだ。2.4L 直4は想像以上によく走る。特に実用域のトルクは頼もしく、アクセルを床まで踏みつけるようなシーンはめったに訪れない。
静粛性も上々だから、価格を考えればオススメは直4だ。ただし、ステアリングの中立点付近に手応えのない部分があり、そこでもステアリングが比較的シャープに利くため、中高速コーナーで狙ったラインより内側に切れ込む傾向がある。これは、標準装着のスチールホイールの剛性不足が一因。もしこのグレードを買うなら、奮発してアルミを奢ったほうがいいだろう。
3L V6は特に指摘すべき難点はない。エンジンは気持ちよく回るし、ハンドリングも素直。スポーツサスペンションを装着しているにも関わらず、乗り心地にも十分合格点がつく。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | 3.0 V FOUR Sパッケージ 4WD |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4685 x 1825 x 1720 |
ホイールベース(mm) | 2715 |
車両重量(kg) | 1730 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | V6DOHC |
総排気量(cc) | 2994 |
最高出力[ps/rpm] | 220ps/5800rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 31kg-m/4400rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 9.0 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/75 |
車両本体価格 | 304.0万円 |
岡崎 五朗の責任採点
コンセプト | 4点 | 取り回し | 3点 | 加速性能 | 3点 | ブレーキ性能 | 3点 |
フィニッシュ | 3点 | 操作系の使い勝手 | 4点 | 乗り心地 | 3点 | 環境対策 | 3点 |
前席居住性 | 4点 | ラゲージルーム | 4点 | 操縦安定性 | 3点 | 燃費 | 2点 |
後席居住性 | 4点 | パワー感 | 3点 | 高速安定性 | 3点 | ステータス | 3点 |
内装の質感 | 3点 | トルク感 | 4点 | しっかり感 | 3点 | コストパフォーマンス | 4点 |
得点合計 | 68/100 |
トヨタ クルーガー V 【プレイバック試乗記】/試乗レポート