JAF(一般社団法人日本自動車連盟 会長 小栗七生)は、自転車の片手運転等の危険性をテーマとして検証テストを行い、その結果をホームページに公開し、注意を呼びかけています。
本年6月1日に改正道路交通法が施行され、自転車の交通違反が厳罰化されています。自転車は運転免許が不要で、気軽で便利な乗り物ですが、道路交通法では軽車両に該当し、責任ある運転が求められます。
JAFでは、自転車に乗る方がしてしまいがちな道交法違反である、荷物を満載しての運転※や、傘を差して片手で運転する等の危険性を検証しました。

テストは、年齢層の違う男女各3名が①通常の運転、②荷物と子どもを乗せた状態、③傘差し運転(左手のみの片手運転)の状況でそれぞれ発進、パイロンスラローム、ブレーキを行い、安定性や制動距離を測定しました。
※ハンドルに荷物をぶら下げる行為は、道交法55条(乗車又は積載の方法)に触れます。地域によって条例等で
積載物の重量も制限しています。

傘差し運転
荷物と子どもを乗せた状態

荷物を多く乗せた状況では、発進時やスラロームでふらつきやすく、傘差し運転ではブレーキの制動距離が大きく伸びました。荷物満載による重量増加や、傘を差しての片手運転は、自転車の十分な操作が行えず、危険をもたらしかねないということが分かりました。

検証テスト
検証テスト



自転車ユーザーは、ルールを守ることはもちろん、荷物や子どもを乗せたときは慎重に運転することが大切であり、車のドライバーは、交差点などで自転車と同時に発進する際や狭い道で荷物や子どもを乗せた自転車を追い越す際に、自転車のふらつきに十分注意が必要です。

○JAFユーザーテスト:「自転車の荷物満載、傘差しはこんなに危険!」
http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/usertest/ride_bicycle/detail1.htm