日本. ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:Dr.オリバー・ブルーメ)による国際的なポルシェ ワンメイクカップでノミネートされた8カ国のドライバーたちが、ベルリンとドレスデンの中間に位置するサーキットで開催される2日間の選考会に招待され、世界中から集まった9人の才能ある若手レーシングドライバーがラウジッツリンクで彼らの腕前を見せました。

最高出力460PSのポルシェ911 GT3 Cupによるドライビングテストに参加した後、エキスパートとディスカッションを行った有望な若い候補者たちは、勝者を決めるために今後数週間にわたって審査され、その中から最も有望で才能のあるドライバーが200,000ユーロの資金提供と総合的なサポートを受けることになります。サポートプログラムは、定期的に適用されるトレーニングプランと体力テスト、メディア指導、スポンサー対応から構成されます。勝者は、2016年シーズンのポルシェ・モービル1スーパーカップに出場します。

ポルシェ モータースポーツのピラミッド内で成功を収めた育成プログラムによる最高の例は、ニュージーランド出身のアール・バンバーです。彼は、GT3カップチャレンジ ニュージーランドにおいてポルシェ プライベーターとしてキャリアを踏み出し、ポルシェ カレラカップ アジアで2013年のタイトルを獲得し、ポルシェ・モービル1スーパーカップ人材発掘プログラムにノミネートされました。バンバーは、スーパーカップ2014においてポルシェ ジュニアで優勝を飾り、同年のポルシェ カレラカップ アジアでタイトルを守った後、ポルシェ ワークスドライバーの契約を獲得しました。2015年6月には、世界で最も有名な耐久レースであるル・マン24時間レースにおいて919ハイブリッドを駆り優勝を飾りました。

現在、決戦に参加する有望な若い候補者たちは、バンバーの後に続くことを切望しています。「バンバーは完璧なお手本です。全てのレーシングドライバーが彼のようなキャリアを夢見ています」というのが、参加者全員の一致した気持ちです。有能な若手ドライバーたちは、ポルシェ スカラシップがワークスドライバーへのチャンスをもたらすことを知っています。スカラシップの候補に挙がっているのは、ポルシェ カレラカップ フランス代表メス近郊ヴォワピー出身のマチュー・ジャミネ(20歳)、ポルシェ カレラカップ イタリア代表パドヴァ出身のリッカルド・アゴスチーニ(21歳)、ポルシェ カレラカップ グレートブリテン代表ストーマーケット出身のジョッシュ・ウェブスター(21歳)、ポルシェ カレラカップ スカンジナビア代表デンマーク・スドルア出身のミッケル・オボァガード・ペダーセン(18歳)、ポルシェ カレラカップ ジャパンのシーズンを終えてチャンピオンとして参加する名古屋出身の元嶋佑弥(24歳)、今年のポルシェ カレラカップ アジアに出場したアイフェル地方ケルベルク在住ドイツ人のニコ・メンツェル(17歳)、GT3カップチャレンジUSAのチャンピオンとして活躍した米国カールスバド出身のエリオット・スキア(21歳)、ポルシェ カレラカップ オーストラリア代表のニック・フォスター(23歳)とリチャード・マスカット(23歳)です。

「9名の強力なドライバーが揃い、私達にとっては苦渋の選択となります。速いラップタイムとともにサーキットから離れてどのように行動するかということも重要です。ポルシェ ワンメイクカップが開催される国や地域からノミネートされた才能ある若者たちは、国際レベルの成功を収める将来性を備えています。私達は全ての要因を分析して最高の候補者を選択します」とポルシェ モータースポーツジュニアプログラムマネージャーのアンドレア・ハーゲンバッハは述べています。

人材育成プログラムはポルシェ モータースポーツの長い伝統です。このコースを利用して、大勢のスカラシップパイロットが国際的なGTレースとプロトタイプレースへのステップアップを果たしました。ポルシェ モータースポーツジュニアプログラムは、世界中のポルシェ ワンメイクカップ出身のドライバーにポルシェ・モービル1スーパーカップへの出場チャンスを提供します。スーパーカップはプロレースキャリアの出発点としての役割を果たします。