・欧州で初となる車両生産を開始し、インフィニティのグローバル生産拠点を拡大
・新組立工場および300名の雇用創出に総額2億5,000万ポンドを投資し、プレミアム品質をサポート
・米国および中国への輸出はサンダーランド工場として初となる

▲Q30 ▲Q30


日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は3日、インフィニティブランド初となるアクティブコンパクト「Q30」の生産を、英国サンダーランド工場にて開始したと発表しました。

新型インフィニティ「Q30」は、総額2億5,000万ポンドを投資し、英国サンダーランドに新設されたインフィニティブランド専用の組立工場で生産します。この投資に伴い、300名の新規雇用も創出しています。

インフィニティ初となるコンパクトモデル「Q30」は、同ブランド初の欧州生産車でもあります。グローバル成長計画の一環として、同ブランドのクルマは、現在3大陸4ヵ国の5つの工場で生産されています。

日産のチーフ・パフォーマンス・オフィサー(CPO)であるトレバー マンは、インフィニティ・モーター・カンパニー社長のローランド クルーガー及びサンダーランド工場で働く6,700名の優秀な従業員と共に同モデルのオフライン式に出席し、インフィニティのグローバル成長における新たなマイルストーンを祝して次のように語りました。

「本日、私たちはインフィニティの歴史において新たなページを刻みます。この新たなストーリーを始めるのに、ここ日産サンダーランド工場以上に最適な場所はありません。サンダーランド工場は、30年にも及ぶ歴史を経て、英国最大の自動車生産工場へと成長しました。同工場は、高い品質と人気モデルを生産していることでよく知られていますが、高い技能と献身的な従業員を有する世界トップクラスの生産拠点としても認知されています。

『Q30』の生産は、サンダーランド工場のプレミアムカーの生産能力を更に強化していくだけでなく、中国や北米などグローバル市場への輸出に代表されるように、インフィニティの成長および日産の英国工場の新たな展望を示唆しています。」

サンダーランド工場の従業員が長年に亘り築き上げてきた高い品質基準に鑑み、2012年に英国での「Q30」の生産を決定しました。以降、同工場はインフィニティ車生産に向けて、インフィニティのお客さまの期待と要望に応えるため、従業員4,000名を対象にした前例のないトレーニングプログラムを実施し、新世代のプレミアムカー組立専門のスタッフを育成してきました。

プログラムを受けた従業員の中には、新たに任命された選りすぐりの熟練した職人グループも含まれます。彼らは、生産工程の各段階において、「Q30」一台一台が確実にインフィニティのプレミアム生産基準を満たすように管理します。

サンダーランド工場内にある総敷地面積2万5千m2の新生産工場は、完全自動ラインの車体工場を有し、そこでは精密なレーザー溶接を行う134体の新型ロボットが剛性の高い車体骨格を組み立てています。これにより「Q30」のキャビンは非常に高いレベルの静粛性を実現しています。

インフィニティ・モーター・カンパニー社長のローランド クルーガーは、「『Q30』は、インフィニティにとって非常に大きな機会に登場しました。インフィニティは、グローバル販売の最高記録達成に続き、同モデルの投入によって新たなセグメントへと参入していきます。この新型アクティブコンパクトは、同社の、グローバルプレミアムブランドのトップクラスになる、という戦略において、極めて重要な役割を果たすことでしょう」とコメントしました。

インフィニティ「Q30」の開発は、英国パディントンのデザインセンターおよびクランフィールドのテクニカルセンターがそれぞれ指揮してきました。サンダーランドでの「Q30」の生産開始は、英国内のインフィニティ販売店のネットワーク拡大と共に、同ブランドの英国市場に対する確固たる決意を証明するものです。