11月14日~15日の両日、栃木県茂木町にあるツインリンクもてぎではSUPER GT第8戦「MOTEGI GT 250km RACE」が開催されます。ツインリンクもてぎは、R(曲率半径)が小さく回り込んだコーナーを短いストレートで結んだ、ストップ&ゴーと呼ばれるレイアウトで知られるテクニカルコース。今年もシリーズ最終戦として、そしてチャンピオン決定戦として注目を集めることになりました。

2014年SUPER GT 第8戦 MOTEGI GT 250km Race



わずか2週間前に開催された第7戦オートポリスでは、#1 MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生/ロニー・クインタレッリ組(ミシュラン)と#12 カルソニックIMPUL GT-Rの安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組(ブリヂストン)が1-2フィニッシュを果たしました。2台はシリーズ前半戦の第2戦富士でも1-2フィニッシュを見せている上、#12 GT-Rの安田組は第4戦富士、第5戦鈴鹿でも表彰台を獲得し現在シリーズランキング首位につけています。#1 GT-Rの松田組が2ポイント差のランキング2位。そして第3戦タイでポールトゥウィンを遂げた#46 S Road MOLA GT-Rの本山哲/柳田真孝組(ミシュラン)は16ポイント差のランキング4位につけ、逆転チャンピオンを狙っています。残念ながら#24 D’station ADVAN GT-Rの佐々木大樹/ミハエル・クルム組(ヨコハマタイヤ)はシリーズチャンピオン候補からはずれてしまいましたが、最終戦ではチームとして5年ぶりの優勝を果たした第4戦富士以来の2勝目を狙っています。

ツインリンクもてぎでは、9月下旬に公式テストが行われています。レギュレーションによって最終戦のツインリンクもてぎでは、全車がウェイトハンディを全て下ろすことになっており、各チームはこの条件でテストをしたものと思われます。ただし、この時はまだ夏の名残で気温/路面温度ともに高かったために、この温度差をセットアップにどう反映させて行くのか、チームの力が試されることになります。この公式テストで日産勢は、主にタイヤの選択と、長い距離を走ってライフを確認することを優先。ミシュラン、ブリヂストン、そしてヨコハマ、タイヤ3メーカーと共同でテストを進め、気温が下がる最終戦に向けての準備は怠りありません。

4台のGT-Rだけでなく、ライバルの多くが、前戦から今季3基目のエンジンを投入してきました。今シーズンの集大成とも言うべきエンジンで、それぞれがパフォーマンスを引き上げてきたようです。そしてシーズン最後の1戦に懸ける想いは皆同じ。決してライバルメーカーたちを見過ごすわけにはいきませんが、それでもオートポリス戦の結果をみる限り、GT-R勢の優位は明らかです。

GT300クラスでは#10 GAINERが一足早くチャンピオンを決定しました。同じNISSAN GT-R NISMO GT3で参戦し、ここまで2勝ずつをマークしてきた#3 NDDP RACINGにとっては、最終戦で勝って最多勝の座は譲れないところでしょう。GT300クラスにおいても、GT-R勢によるファイナルバトルが注目を集めています。

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