ダイハツ タント【フルモデルチェンジ】
カテゴリー: ダイハツの新型車
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2013/10/03
軽の常識を覆す「広さ」で軽モアスペースという新しいカテゴリーを生み出したタントがフルモデルチェンジした
使い勝手と広さを踏襲しながら低価格・低燃費を追求
ミラクルオープンドアの使い勝手が向上
新型では、タントの魅力であるBピラーを後席スライドドアに含めたミラクルオープンドアの使い勝手がさらに良くなった。助手席のスライド幅が従来型比+100mmの380mmというロングスライドとなった。さらに、後席下部の出っ張りがなくなり、広大なフラットスペースが確保されている。A型ベビーカーも畳まずに収納できる。
また、従来型ではヒンジ式ドアだった運転席側の後席ドアもスライドドアに変更された。上級車種では、両側ともパワースライドドアが標準で装備される。
歴代モデルの特徴である広さも踏襲された。前席乗員の頭部からフロントガラスまでの距離が120mm、前席乗員の頭部から天井までの距離が20mm延長された。その結果、軽No.1のヘッドクリアランスを確保し、より広々とした室内を実現している。
利便性も向上している。軽自動車では初となる助手席シートバックレバーにより、外側や運転席側、後席から助手席のスライドとリクライニングが可能となった。ほかにも助手席乗降用のグリップ、リアドアに格納式サンシェードなどが採用され、装備が充実している。
燃費性能をはじめ各種性能が向上
基本性能も向上した。フロントショックアブソーバーの設定変更、アンダーボディの剛性強化などといった足回りの見直しが行われ走行安定性が高められた。また、エンジンルームとキャビン間隔壁の変更や、吸遮音材の適所への配置などにより、静粛性も向上している。
さらに、Aピラーの形状見直しやスポイラー一体型バックドアの採用などによって空力性能が向上。骨格部材の見直しや高張力剛板の適正配置などによって徹底的に軽量化もされている。
これらにより、NA車・2WDのJC08モード燃費は28.0km/Lを実現。ターボ車も、圧縮比の引き上げや可変バルブタイミング機構の採用によって燃費性能が高められている。その結果、全モデルがエコカー減税の免税レベルを達成した。
安全性能も強化されている。前述の助手席リアドアに内蔵されたBピラーは、固定式ピラーの運転席側と同等の強度・剛性が確保されている。さらに、「低速域衝突安全回避支援ブレーキ機能」や「誤発進抑制制御機能」、「先行車発信お知らせ機能」、横滑り防止装置である「VSC&TRC」の4つを備えた「スマートアシスト」が全グレードに設定されている。
親しみ感のあるタント、存在感を演出したタントカスタム
グレードラインナップは従来モデルと同様に、タントとタントカスタムという2つのキャラクターが設定される。タントは、親しみやすさはそのままに、立体的なフロントまわりやワイド感が強調されたリアビューなどによって質感が向上した。タントカスタムは、大型グリルやLEDヘッドランプなどが配されたフロントマスク、大型ルーフエンドスポイラーとLEDリアコンビランプが備わるリアビューなどによって存在感が強調されている。
インテリアは、センターメーターによるフラットなインパネで広さが表現されている。タントカスタムでは、ピアノブラックとシルバーで加飾されたインパネセンター部や、専用表革を使用した大型ソファ風のベンチシートなどが採用され、上質さが演出されている。
価格は、NAエンジン&2WDのエントリーモデル「L」の117万円から、ターボエンジン&4WDを採用するタントカスタムの最上級モデル「カスタムRS“SA”」の175万1000円までとなる。
グレード | タントL | タントG | タントカスタムRS“SA” |
駆動方式 | FF | 4WD | |
トランスミッション | CVT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 3395×1475×1750 | ||
ホイールベース(mm) | 2455 | ||
車両重量(kg) | 920 | 990 | 1010 |
乗車定員(人) | 4 | ||
エンジン種類 | 直3DOHC | 直3DOHC+ターボ | |
総排気量(cc) | 658 | ||
最高出力[kW(ps)rpm] | 38(52)/6800 | 47(64)/6400 | |
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 60(6.1)/5200 | 92(9.4)/3200 | |
JC08モード燃費(km/L) | 28.0 | 25.8 | 24.6 |
ガソリン種類/容量(L) | レギュラー/30 | ||
車両本体価格(万円) | 117.0 | 153.1 | 175.1 |