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ミニバンのユーティリティとSUVの力強さを融合させたミドルサイズミニバンとして、2007年の登場以来10万台を超す販売台数を記録するデリカD:5に、ミニバンでは初となるクリーンディーゼルエンジン車が設定された。

新たに採用された2.2Lのクリーンディーゼルユニットは優れた環境性能と力強い動力性能を両立。INVECS-II6速ATとの組み合わせで、4WDでありながらJC08モード燃費13.6km/Lという数値を実現。2Lで前輪駆動のガソリンエンジン車と同程度の燃費を実現しながらも、最大トルクは2.4L車の約1.6倍となる360N・mを発生する。長距離移動や多人数乗車というミニバンとしての用途と、アウトドアレジャーなどSUVとしての用途に最適な燃費性能と動力性能が与えられている。

クリーンディーゼル化に伴い、エンジンルームやフロアパネルなど、要所にきめ細かい制振・遮音・吸音対策を施し、ガソリンエンジン車と変わらない静かで快適な車内空間を実現したという。また、重量増に対応すべく前後ショックアブソーバーの減衰力を最適化、操縦安定性と乗り心地のバランスもとられている。

ディーゼル車のバリエーションは、2.4Lガソリンエンジンを搭載した量販グレード「G-Power package」と上級グレード「G-Premium」をベースとした「D-Power package」と「D-Premium」の2モデル。前者には運転席側および助手席側の電動スライドドアなど利便性の高い装備が標準採用され、後者にはさらにナビやオーディオを統合制御するMMCSやプレミアムサウンドシステム、電動テールゲートなどが装備される。

価格は「D-Power package」が341万9000円、「D-Premium」が393万4000円。同等の装備が備わるガソリン車に比べて30万円少々のプライスアップとなった。発売は2013年1月11日から。