アテンザセダン アテンザスポーツ アテンザスポーツワゴン
最初に「Zoom-Zoom」と言い出したマツダ・アテンザがフルモデルチェンジ。新たに「Zoom-Zoom Evolution」を掲げ、本日発表会が行われました。
欧州ではMAZDA-6として、ライバルであるM・ベンツCクラスやBMW3シリーズを相手に、高評価を得ていた先代。2002年には欧州カー・オブ・ザ・イヤーの第2位を受賞しています。また、日本に先駆けて昨年秋に欧州デビューを果たしたこの2代目も、既に高い評価を得ていると、壇上で井巻CEOは胸を張りました。

ガラリと変わったデミオと違い、アテンザはキープコンセプト。それは見た目からも、ラインナップが変わってないことからも想像できます。
動力面では、まず従来の2.3Lに代わって2.5Lが導入されています。数値で見ると最高出力は2.3Lより-8psの170ps、最大トルクが+10Nmの226N・m、10・15モード燃費は+0.2km/Lの12.8km/L。低中速域のトルクに厚みを増し、かつ燃費を向上させたエンジンと言えます。しかも2.3Lがハイオクだったのに対し、2.5Lはレギュラーガソリンです。さらに空力特性やブレーキ性能も向上しています。

横滑り防止装置のDSCとTSCを2.5L全車標準で装備したのはいいなと思います。そのほか目立った装備では、レーダークルーズコントロールのほかに、リアビークルモニタリングシステムを国内で初めて採用したこと。これは車線変更時に左右の車線に後続車がいないか、近づいてこないかをAピラーにあるLEDの点滅で知らせてくれるというものです。また、オーディオやエアコン、燃費等の情報をディスプレイで表示するシステムも全車標準装備です(写真下の左)。
さらにワゴンではリアゲートの開閉に連動してトノカバーが自動的に折りたためる仕組みが備わりました。実際に開け閉めしてみたのですが、よく考えられていますね(写真下の中)。インテリアはグッとシックで質感は良いです。オレンジとブルーの照明もおしゃれ(写真下の右)。シートも座面長がたっぷりとしていて身長173cmの私なら膝裏まできちんとあります。
CF-Net トノカバー インパネ
これで価格がセダンで207.0万~250.0万円、スポーツが228.0万~267.0万円、ワゴン220.0万~267.0万円。M・ベンツCクラスやBMW3シリーズの約半分です。また国内で見ると、レガシィB4&ツーリングワゴンがほぼ同じ価格帯です。レガシィはほぼすべて4WDモデルで、横滑り防止装置は全車標準ではないですが。
…なんて考えていたら、先代ががぜん気になってきました。
100万円以下から十分探せます。レガシィB4&ツーリングワゴンより随分と安いです。もちろん新しい2代目のほうが中身はいいに決まってますが、この価格で、Cクラスや3シリーズと渡り合った車が買えると考えると、おいしいですよね。

そもそも先代、2代目問わず、ブランド名よりも実をとりたい人にはお勧めしたいです。ファッションで言えば、ディオールやドルガバではなくドメスティック(国内)ブランドを選ぶように。
ちなみにドメブラ(略してこう呼ばれています)は、ファッションにうるさい人ならそのコストパフォーマンスの高さは当たり前の事実です。車もそうなるといいですよね。
<カーセンサーnetデスク・ぴえいる>