販売予約だけで1万台突破! 大ヒットの予感!!

当時の福井社長(現・取締役相談役 )が「ガソリン車+20万円でハイブリッド車を購入できるようにする」とスピーチで宣言していた。どの車種かは言及されていなかったが、多くのユーザーはフィットだろうと想像したはず。

現在ではコンパクトカーの代名詞となったフィットは、2001年6月にコンパクトカーの常識を覆すパッケージングを採用し大ヒット。その年の日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。
  • ホンダ フィットハイブリッド フロント|日刊カーセンサー
  • ホンダ フィットハイブリッド リア|日刊カーセンサー
↑一見従来型からのキープコンセプトに見えるが、フロント&リアともにライト回りの形状を変更し、よりシャープなスタイリングとなっている(左右)
その6年後の、2007年10月に現行モデルにスイッチ。スタイルは初代のDNAを色濃く残すが、使い勝手や走行性能、環境性能は6年分しっかりとアップデートされ、こちらも日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。

現行型フィットが登場し3年がたち、いよいよ約束された安価なハイブリッド車であるフィットハイブリッドが登場した。価格は159万円からという設定だ。同排気量の1.3Gスマートセレクションと比較すると24万円高と、まさに宣言どおりの価格である。
  • ホンダ フィットハイブリッド インパネ|日刊カーセンサー
  • ホンダ フィットハイブリッド エンジン|日刊カーセンサー
↑ESPやクルーズコントロールを標準装備した最上級グレードXSのインパネ(左) 新型の1.2Lエンジンは2WDモデルで、10・15モード燃費23km/Lを達成(右)
ハイブリッドシステムは、同社のインサイトと同じ1.3Lの直4ガソリンエンジン+薄型モーターを組み合わせたIMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)を搭載。IPU(PCU+IMAバッテリー)を後輪軸上に収納したことで、前後輪の荷重バランスが良くなったにもかかわらず、荷室容量は341L(標準車は386L)と、積載性がスポイルされることはなかった。

インサイトで好評だったコーチング&ティーチング機能に加えてECONモードも採用し、気になる燃費性能は10・15モード燃費で30.0km/Lと、インサイト1.3Gと同数値を達成。車両重量は標準のフィットからは約100kg増となり、インサイトと比較すると-60kg(スタンダード車)と軽量化も果たしている。

フィットハイブリッドに搭載されるインターナビプレミアムシステムは、通信料無料のリンクアップフリー。フィットハイブリッドを買うときには、このインターナビを標準で装備した、ナビプレミアムセレクション(210万円)がオススメだ。

フィットハイブリッドの詳細なスペックや装備情報、価格などについては、速報の記事で確認できるので、そちらもぜひ、ご一読いただきたい。
Report/カーセンサー編集部