インテリアの質感にさらに磨きがかかった。乗り心地も向上か!?

日産ティアナの試乗会へ行ってきました。
まず意外だったのが、事前に公開された写真とは随分とイメージが違うことでした。実車のほうがまぎれもなくティアナの後継モデルであるという印象が強い車です。以前、同社のスカイラインクーペでも、写真ではさほど魅力を感じなかったのに、実車を見ると色気を感じてかっこよいと思いました。それと同じように、最近の車は複雑な面づくりがなされているせいか、写真ではうまく表現できないのかもしれません。

さてティアナ。先代に比べて堂々とした印象を受けます。スペックを見ると
先代:全長4770mm×全幅1765mm×全高1475mm/ホイールベース2775mm
新型:全長4850mm×全幅1795mm×全高1475mm/ホイールベース2775mm
ちょっぴり大きくなりました。ホイールベースは同じですが、プラットフォームは国内では初となる「D-プラットフォーム」が採用されています。これは2006年に北米で販売が開始されたアルティマで採用されたもので、次期ムラーノ(北米で既に発表されているもの)にも使用されています。
サスペンションの取り付け位置の改善や新型マルチリンクリアサスペンションにより、振動が減って乗り心地が向上しているそうです。
  • 日産 ティアナ インパネ|ニューモデル速報
  • 日産 ティアナ 後席|ニューモデル速報
  • 日産 ティアナ スタイリッシュガラスルーフ|ニューモデル速報

また「モダンリビング」で有名になったティアナですから、今回もインテリアの質感はかなり良いです。ただ、デザイン的には先代より普通の車になった気もしますし、先代にあったブルーのシート生地がなくなってしまったのが残念なところです。ちなみにシートは質感アップだけでなく、乗り心地重視のために3層構造になりました。

主力のエンジンは2.3Lから2.5Lへとパワーアップ。エルグランドにも搭載されている、レギュラー仕様のエンジンです。これにエクストレイルにも備わっているアダプティブシフトコントロール付きエクストロニックCVTが備わります。ドライバビリティと燃費の両方に効くというCVTです。

装備で注目したのは、前席と後席に付いた新型のサンルーフ。「スタイリッシュガラスルーフ」と呼ばれるもので、前席は電動スライド機構も備わります。個人的にはオープンカー好きなので、この手のルーフには興味大ですが、市場的にはあまり人気がなさそうな…。人気が出るといいけれど。
またボディカラーは全色擦り傷ができても復元できるスクラッチシールドです。最近愛車を擦ったばかりなので、これはうらやましいですね。
セダンがなかなか復活しない日本市場ですが、さてティアナ、どれだけ活躍できるのか?興味深いところです。
<カーセンサーnetデスク・ぴえいる>