抜群の高速クルージング性能! ライバルは新幹線!?

日産ミニバンシリーズのフラッグシップモデルとなるエルグランドがフルモデルチェンジを行い3代目へと進化した。旧型の登場から実に8年半の月日がたち、ライバルのアルファードは2年前に新型が登場している。この新型エルグランドの登場を心待ちにしていたユーザーも多いはずだ。

最近のニュースを見ていると、政治家の乗り込む車がセダンからLサイズミニバンへと変わっていることに気がつく。高級車のスタンダードもセダンからLサイズミニバンへと確実にチェンジしている光景だ。“キング・オブ・ミニバン”である新型エルグランドは、マルチパーパスビークル(多目的車)からマルチパッセンジャーカー(多人数乗用車)へ進化を遂げた。簡単に言えば大きなミニバンから多人数乗れる高級車に変貌したのである。
  • 日産 エルグランド|日刊カーセンサー
  • 日産 エルグランド インパネ|日刊カーセンサー
↑旧型の登場から実に8年半、エルグランドが3代目に進化(左) 走りを予感させる3連メーターなど高揚感が演出されたインパネ(右)
開発者との話の中で、マルチパッセンジャーカーにまつわる興味深いエピソードがあった。それは乗り味を新幹線にたとえたのだ。新幹線といえば、地上を走る乗り物の中で高速でかつ快適なもの。旧型エルグランドが古い新幹線ならば、新型エルグランドの振動や騒音レベルは、東海道新幹線の最新車両N700系のようだというのだ。

事実、サードシートに座っていてもセカンドシートはもちろん、ドライバーとの会話も非常に明瞭。しかも座り心地は抜群。新型エルグランドは、どのシートに座っても最高の居心地を提供する、マルチパッセンジャーカーだ。
  • 日産 エルグランド セカンドシート|日刊カーセンサー
  • 日産 エルグランド BOSE製5.1chサラウンド付き後席プライベートシアターシステム|日刊カーセンサー
↑世界初となるシートバック中折れ機能を装備したセカンドシート(左) プライベートシアターシステムにより後席に座る人は最高の居心地を実感するだろう(右)
最高の居心地を演出する装備として注目なのが、BOSE製5.1chサラウンド付き後席プライベートシアターシステム。圧倒的な大きさを誇る11インチの大型リアモニターも圧巻だが、天井と床の上下方向で吸音、左右方向で反射音を緻密に計算し、作り上げた空間はコンサートホールさながら。ベストポジションはもちろんセカンドシートだ。

新型エルグランドを堪能したいなら、最上級の350ハイウェイスタープレミアム。車両本体価格は437万7500円だが、装備を考えるとバーゲンプライスといえる内容だ。

なお、新型エルグランドの詳細なスペックや装備情報などについては、速報の記事で確認できるので、そちらもぜひ、ご一読いただきたい。

Report/カーセンサー編集部