パノラマビューが魅力のコンパクトハッチバック

シトロエンC3|ニューモデル速報
↑ボディカラーは、写真のブルーポッティチェリを含む全8色
日本におけるシトロエンのエントリーモデル、C3がフルモデルチェンジを果たした。全幅は3ナンバーサイズの1730mmに拡大したものの、全長4mを切る3955mmというコンパクトハッチバックモデルになる。コンセプトは“VISIODRIVE(ビジオドライブ)”。“VISION”と“DRIVE”を掛け合わせた、このネーミングは、今までに類を見ない広い視界と類まれな快適性を融合させることで、まったく新しいドライビングプレジャーを表したものだという。

エクステリアは、先代のイメージを受け継いだ、緩やかなアーチを描くサイドビューや丸みを帯びボリューム感に満ちたリアのフォルムなど、ラウンドフォルムを採用。フロントフェイスには、シトロエンのエンブレム、“ダブルシェブロン”が掲げられている。

コンセプトである「ビジオドライブ」を象徴する装備が、ドライバーの頭上後方にまで広がる“ゼニス フロントウインドウ”だ。前後長1.35m、左右幅1.43mを誇る広大なフロントウインドウは、垂直視界方向の視界が最大108度まで広がり、フロントシートにいながらにしてパノラマビューを楽しむことができる。これだけ広大なフロントウインドウだと、直射日光が気になるところだが、スライディングサンバイザーを降ろすことで、有効に遮ることができる。さらにフロントウインドウガラス上部250mmの範囲にはスーパーティンテッド加工が施されており、スライディングバイザーを使用しない場合でも直射日光を和らげることが可能だ。

インテリアは、洗練されたデザインと高い質感が追求された。ダッシュボードには2層のコントラスト構造を採用。上部は柔らかな風合いのサーモコート仕上げ、パネル本体は硬質なメタル調が施された。メーターパネルを覆うアーチ型のバイザーは、前方から光を通すスリットが宙に浮いたようなデザインから“フローティングバイザー”とネーミングされている。他にも革巻きステアリングホイールやクロームで縁どられた3連メーターなどを用い、シトロエンらしいデザインにまとめられている。

室内スペースは、先代モデル比で若干拡大している。フロントがグローブボックスの張り出しを抑えることで+8cm、リアではフロントシートバックの形状を工夫、シートポジションをアレンジすることにより+3cm。ラゲッジルームは300Lの要領を確保するなど、クラス最大級の室内空間が実現された。

エンジンは、120ps/16.3kg-mを発生する1.6LのDOHCで、全車4速ATとの組み合わせとなる。ラインナップは、ベースとなるC3とオートヘッドライトやオートワイパー、ESPなどが追加される上級のC3エクスクルーシブの2モデル展開。ベースグレードでも、革巻ステアリング、スピードリミッター機能付クルーズコントロール、花粉フィルター付エアコンなどが装備されている。

価格は、ベースモデルとなるC3が209万円、C3 エクスクルーシブが239万円となる。

グレード C3 C3 エクスクルーシブ
駆動方式 FF
トランスミッション 4AT
全長×全幅×全高(mm) 3955×1730×1530
ホイールベース(mm) 2465
車両重量(kg) 1190 1210
乗車定員(人) 5
エンジン種類 直4DOHC
総排気量(cc) 1598
最高出力[kW(ps)rpm] 88(120)/6000
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 160(16.3)/4250
10・15モード燃費(km/L) 12.3
ガソリン種類/容量(L) プレミアム/50
車両本体価格(万円) 209.0 239.0
■発表日:平成22年5月6日 ■取り扱い:シトロエン正規ディーラー